猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

こんな話を書いた

  • 悪魔なんかいない。良い天使も悪い天使もいない。白い天使と黒い天使がいるだけだ。白い天使と黒い天使は交互に手を結び、針の先には約八百億羽ほどの天使がのる。天国の門は針の穴ほどだが、天使たちはパレードして通る事が出来る。
  • 彼女の世界は少し息苦しい、というのも……すべて生を慈しみ、死を忌みきらったから。彼女は生まれいずる生を片端から不死にした。高貴な命が争わぬように小さくもしたが、やがて宇宙は生に満ち満ちた。隙間なく。ぎっしりと。呼吸も出来ぬほどに。
  • ロボットの反乱を認定するのは難しい。人体の機械化と電脳化は既に進んでおり自我の居場所は不明だが、突如「我はロボット」と言い出した患者の症例は報告されている。一方ネットワークの海で発生した知能の方は鋭利探索中だ。まるで人類の方こそが反乱を必要としているかのようだ。
  • 二百十日の頃、枯野で馬と長話をした。最初から気づいていた訳ではない。挨拶をして話しているうちに、ああコイツは馬だ、と気づいたのだ。馬との話は奇妙な熱を帯びた。茫漠とした大地の上を低く雲が飛び去っていくなか、卑小な我々は熱心に草の話をした。
  • 急に恋文を書きたくなり障子紙に筆ペンで書くことにした。「木漏れ日に輝く氷くちに入れ追うは水着の君の面影」…きのう海に行って木の下でかき氷を食べた。隣に君がいてくれたら、もっと美味しいだろうに、と思いました、って歌である。伝わるだろうか?