猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

短冊形の4コマ漫画

ルート長方形2分の1


A4の原稿用紙に4コマ漫画をどんな風に収めるかって問題が最初にあったのだ、って思う。たぶん。
ともかく雑誌とか書籍とか印刷される事が前提なので。漫画の原稿も紙の規格、ルート長方形になるのも当然なのだ。このルート長方形の中で、どんな風にコマを割り配置するか。
本の形でもあるルート長方形を縦に真っ二つにして、その中に一本の4コマ漫画が描かれるのが一般的な形式だろう。ルート長方形は二つに折っても形が変わらないのが、取り柄らしいのだが。長いほうの辺にそって二つに折ると当然、ルート長方形ではない短冊形になるのだった。

この短冊の中に縦にコマを四つ並べ、上から下へと読み進める。ぼくの目にはだが。この短冊形がルート長方形の世界に突然、登場したあだ花のようにも映るのだった。だって本を縦に二つに折った、長い長方形だよ。逆にいえば。短冊形とは、二本の4コマ漫画を並べたときに、ちょうどルート長方形に収まる形であり。一本の4コマ漫画を単体で紹介する場合には、デッドスペースも増え少しばかり不向きな形、ともいえるだろう。

唐突だが。4コマは漫画の俳句です、といった漫画家さんもいたらしい。それは4コマ漫画の定型詩的な形式性を指して、そう仰ったのだろうけれど。短冊っぽい所に書かれるのが、少し俳句に似てるね、って気もしてくる。

ともあれ。最近は縦スクロール漫画も増え、原稿用紙を縦には割らずに横に4分割して一本の4コマを収める、って漫画も増えた気がする。レイアウトをこうすると、ひとコマ ひとコマが横に長い四角になって、また別の苦労がありそうだけど。ふと「ドクター秩父山」とかを思い出したのだった。