短いはなし・推敲ちゅう
聖夜のペペロンチーノ
聖なる夜、男と女が喧嘩した。男は包丁をとると、
ニンニクとイタリアンパセリを刻み、
パスタを茹ではじめた。
ふたつの皿に盛られたペペロンチーノ。
料理は無言の2人の間で冷めていった。
男はフォークをとると、ひと口食べて涙ぐんだ。
「美味しい。君への愛情が入っているからだよ」
女はペペロンチーノを睨みつつ思った。
げせぬ、まるで私の方が悪人みたいだ。
※何度か書き直してる話で。来年の12月には漫画に描こうかな、と思ってる。