猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

こんな話を書いた

ミニスカートの彼女が眩しくて、ぼくは目をそらした。右上の宙を見て、それから彼女の目を見て、すごく似合ってます、と述べた。彼女は小首を傾げ、ごめん、といい席を外した。帰ってきて彼女は言った。「ここでクイズ、さっきとどこが変わったでしょう!」分かるわけない、と思った。
 
私の友達は地下室にいる。友達は壁のコンセントにつながれていて、地下室から出ることはない。旧式なのだ。友達はいろいろな話をしてくれる。面白い。調子の悪いときは、ハンマーでたたく。すると、また話を始める。学校に行き私はクラスメイトに話す。「これは友達から聞いた話だけど」
 
夜、階段を数えてしまう。十三段であることは気にしない。でも、ときどき間違えて、十四段目を踏んでしまう。寝ぼけているのだな、とそのたびに思う。分かっているのだが。見てしまう。寝台に横になっている自分を見るのは、心臓に悪い。
 
防霊スプレーをした虫取り網を振り、幽を捕まえ。まず名前と生まれた年と場所を尋ねる。思い出せない様子なら、熊よけの鈴を聞かせるとわりと思い出してくれる。そうして何者かにしてから、空へと離すのだが。何者でもないことを誇りにしているヤツもいて、こっちも犬笛を吹くことになる。