猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

こんな話を考えた 「濃度」

濃度
 
夜明け。角笛が響き、また霧が出てきた。ひたすらに白く息苦しい世界だ。突き出した自分の手さえかすんで見える。屋上に出る扉を開き、ミルクのような白さの中を恐る恐る私は歩いていた。縁にたどりついたので靴を脱ぎ、ジャンプした。懸命に両手を広げた。思ったとおり、うまくバランスをとれば、落下は緩やかなものだ。地上に降りるまで、細く息を保ちカエル泳ぎすればいい。

きょうh:keyword:超短編 に書いた話。
「ひとは魂が飛ぶはなしをする、けれどそうではない、魂は泳ぐ、泳ぐのが好きなのだ」というような有名な?詩があって、なぜかぼくはすごく頷いたりしたのだった。以来、飛翔派と遊泳派があるのだ、と考えるようになり、ぼくは後者だよ、と思い続けているみたい。