猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

こんな話を考えた 「掃除」

掃除 今朝は呼び鈴に起された。ドアを開けると、白いスーツに白い帽子を被った小男が立っていた。見覚えはなかったが、男は伯父だと名のった。ちょっと変な感じもしたが、暑さに倒れそうだ、お茶を飲ませろ、というので仕方なく部屋に入れた。男は散らかった…

バケモノさん 

今日、怪談とか本当にあった話とか怪奇スポットとかの動画をうーちゅーぶで見ていたら、ドラマの撮影中に映った霊の映像があって、その霊が映った瞬間、芸人さんらが凄く大げさにリアクションしてて、それはいいんだけど、なにこれ、バケモノやん、とか言っ…

日曜日の沈黙

誰もそんなことは言ってない、って気もするが。 仮に日曜日。だれとも喋らないことになっても。それは悪いことっていうか、マイナスにカウントされるようなことなのだろうか。だれとも喋らず、ぼぉ〜と空を見上げるだけの時間でも。けっこう贅沢なことなんじ…

こんな話を考えた 「線香キック」

線香キック 八月。炎天直下の墓地で、少年が墓石を蹴っていた。そんなことをしてはいけないよ、と注意すると、なぜ?と聞き返された。容赦なく日が照りつける一本道を歩いてきた私は、それだけでぐったりしてしまい、水桶をその場に置き座りこんだ。「なぜで…

西瓜 575

きのうは砂漠を彷徨う夢をみた。眩しい太陽に追いかけられ、からからに乾いて目を覚ました。つけっぱなしだった明かり。台所にゆき冷蔵庫を開けるとラップに包まれたスイカがあったので、猛烈な勢いで食べた。美味かった。以上の事柄を、いかにして17文字…

こんな話を考えた 「おそすぎ」

おそすぎ 万年雪に埋もれたロッキー山脈の奥深く。5億年前に生まれた岩盤をくり抜き作られたドームでは、一基の孤独なコンピューターが人類の寿命を計算しておりました。疫病の爆発やら、世界同時紛争やら、隕石の衝突やら、氷河期やらで、一時、人口は百分…

こんな話を考えた 「頭畑」

頭畑 男の頭上に広がった畑では、いつも風が舞っていた。やがて風は渦をまき、中心にサークルをつくった。そんな夜。また変なものが出来たな、と男がひとりごちていると。空飛ぶ円盤がやってきて光の中に男を吸い込み、宇宙へと去りました。月に照らされた畑…

こんな話を考えた 「A→a」

A→a 誰に言われるまでもなく私は短気だ。些細なことが我慢ならず、他人にも厳しいことばかり言っている。嫌われても仕方ないと自覚はしているが、そうそう簡単には直せないのが性格というもの。最近はAに口やかましく言っている。それも一方的に。少しは…

こんな話を考えた 「反論」

反論 それはKの心の中で根をはり、もう動かせなくなるまでに成長してしまった確信。この信条を譲ることは自分自身を手放すことだ、というような一線がいまKの目の前にひかれた。線によって分かたれた、ふたつの陣営。ただこの領分を守るためにKが口火を切…

新しいペンネーム

ペンネームって大事だと思う。発表するような作品はまだあまりないけど。暖めているペンネームは幾つかある。最近、考えたやつで一番、気に入っているのは、 熊ノ前 騎士 これでクマノマエ ナイトと読ませる。まず「熊ノ前」について。こんな苗字や地名もあ…

不機嫌な海

海に行っておにぎりを食べてきた 冷たいお茶も飲んだ 日陰で座れるベンチもあって風も吹いて ほぼ理想的な場所だったんだけど でもなぜか すぐそばに柱が立っていて その上には巨大なスピーカーがのっていて ずっと大音量の音楽が流れていたのには少しまいっ…

米男性、モノポリーで土地を売ってくれない友人に激怒 殴って逮捕される

[米ミシガン州フレーザー 31日 AP] モノポリー(ボードゲーム)が原因で、ミシガン州在住の男(54)が刑務所に入ることになった。WDIV-TVの報道によると、男は土曜日の夜、友人女性一人とモノポリーをしていた。ゲーム中、男は女性が所有していた「パーク…

ひでお先生の演説

http://azumahideo.nobody.jp/ 吾妻ひでお先生のサイトをつらつら見ていたら、「くらくらひでお(絵)日記 '09.6」の「19日(金)」のところに以下のような事が書かれていた。 夕食時に演説する 我々漫画家は あらゆる迫害を乗りこえ 手塚先生を先頭にして…

こんな話を考えた 「頭痛」

頭痛 その日、私はひとりテーブルに肘をつき、冷たいコップを額にあてていた。激しい頭痛の訪れだった。あまりに痛いので電話をとり、ドクターに往診をお願いすると。すぐに先生はやってきて、ひとしきり私の症状と愚痴を聞いたあと、なるほど、と言い、黒い…

こんな話を考えた 「仲直り」

仲直り 下校時の教室でA君に呼び止められた。「お前さ、おれに悪意もってるだろ?」 あっけにとられた。はぁ、と思った。だってA君とぼくはクラスメイトである、という以外になんの共通点もなかったからだ。つるんだことなんか一度もないし、たぶん、話し…