猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

こんな話を考えた 「私のもっている肖像画」

私のもっている肖像画 一枚の肖像画を私は持っている。布に包まれ、かたく縛られており、見ることはない。所有している、ということが重要なのだ。それは彼の秘密。秘密を握られた彼は、私のもとに帰ってくる。若く、優美な彼。でも、それは見てくれだけ。醜…

こんな話を考えた 「くりごと」

くりごと 雑草の生い茂る空き地を抜けると、その庭はあって、半ば朽ちかけたベンチには、気難しそうな老人が腰掛けており、いつも遠く海を見ていた。話かけると案の定、不機嫌そうに首をふり、そんなことはくだらないと、くりかえす。 「いいかい、小僧、よ…

こんな話を考えた 「シリアルという名のキッチン用品店」

シリアルという名のキッチン用品店 母は、もちろん優しい。けれど。キッチン用品店に行ったときの母は、なぜか妙に恐ろしかった。肉たたきを手にとり、手ひらをポンポンと叩いてみる母。圧力鍋を持ち上げ、その重量を確かめる母。先の尖ったビーラーも、銀色…

こんな話を考えた 「ぼくの箱庭」

ぼくの箱庭 先生はいいました。さあ、この箱庭で遊んでみて、お人形でも、お家でも、思うままに並べてよいんだよ、と。ぼくは、いいました。本当に好きに遊んで良いのですか?先生はいいました。本当さ、なんでも好きにしてよいよ、というか、君が思ったとお…

こんな話を考えた 「空耳」

空耳 天文観測の時間、丘の上にのぼったら、巨大な耳が空を被っていた。なのに街の明かりはいつも通り、森の緑もいつも通り。

カレー味

それはともかく、ときどき。カレーって図々しいと思う。カレー粉をほんの少しまぶせば、なんでもカレー味。この世にカレー風味に出来ないものはない。カレーがその気になれば世界征服も容易いのではないか。

こんな話を考えた タイトル「浮遊」

浮遊 朝まだ早い時間。シロと一緒に公園へ散歩いったら。隣のサキちゃんが宙に浮かんでいた。よく見ると、泳いでいるようだった。地上70センチくらいのところを平泳ぎ。でも3メートルも進むと徐々に沈んでしまい、地面に足をつけ、ふぅ、とかいっている。…

こんな話を考えた 「ボートにのって」 書き直し

※以下もハテナのハイクさん(→http://h.hatena.ne.jp/keyword/超短編)に投稿した話。少し書き直した。 ボートにのって 喧嘩のはじまりは覚えていない。たぶん、とるに足らないことだったのだろう。ただ、そのときの私はもの凄く怒っていて、ちゃんと言葉で…

こんな話を考えた タイトル「ひとりごと」

ひとりごと 自信のない人ほど、ひとりごとを云いがちだそうだ。本でそう読んで以来、なんとなく、ひとりごとだけは述べまい、と心に決めていた。けれど今夜、顔を洗って鏡を見ると疲れた顔があって、少しイヤになった。心のなかで、……とつぶやいた。すると目…

こんな話を考えた タイトル「おにぎり」

おにぎり 公園の芝生に万能風呂敷を広げたアベック。お弁当箱を開けば色とりどりの、お握りが並んでいた。こっちから、ブルベリージャムおにぎり、ピクルス&マーガリンおにぎり、ハム巻きチョコおにぎり、シューおにぎり、イチゴおにぎり、あなたはどのおに…

こんな話を考えた タイトル「門のまえで」

おどろおどろしい門があって顔の形。その口は云った。 「我をくぐる者、汝一切の望みを捨てよ」 私は躊躇して引き返した。が、次の日にはまた門の前にいた。門はまた言った。 「我をくぐる者、汝一切の望みを捨てよ」 私は、また引き返した。そんなことを一…

こんな話を考えた 「蝉の恩返し」

※以下もハテナのハイクさん(→http://h.hatena.ne.jp/keyword/超短編)に投稿した話。ちょっと書き直した。 タイトル「蝉の恩返し」 朝。図書館前の公園を散歩してたら。桜の木の下で子猫が、虫と戯れていた。見るとそれは土から出てきたばかりらしい蝉。ぼ…

前向きな言葉を唱えると逆に落ち込む場合も

前向きな言葉を唱えると逆に落ち込む場合も、カナダ研究報告 (2009年07月04日 23:30 発信地::ワシントンD.C/米国) 【7月4日 AFP】「わたしはだれからも好かれる人間だ」「わたしは成功する」などといった前向きな言葉を自分自身に繰り返し言い聞かせた場合…

こんな話を思いついた、書き直し、「おはよう」

おはよう 台風一過の朝。おはよう、という言葉に目覚めた。去年、祖父が死んで以来、私はひとり暮らし。声の主はこの家につく小人さんのものだった。おはよう、と私もこたえたが小人さんは執拗に、おはよう、をくり返した。顔を洗っている間も、おはよう。ぼ…

砂浜の足跡

海に行った。曇り空の風の強い日で、遊泳禁止の立て札。それでもぼくは気分、気分と思って麦わら帽子をかぶっていた。見下ろす砂浜には、たくさんの足跡があり、歩幅の短い小さな足跡や、たぶん元気の良い犬の足跡もあった。つま先だちで歩いたらしい三角の…

穏やかな海

また海にいった。日はだいぶ傾いていたけれど、あたりはまだ明るく、海も穏やかだった。というか、透明。少し深いところで泳いでいる小魚たちを内に含み、打ち寄せる波はまるでゼリーか、子猫のよう。とてもゆっくりと、ぼくの足もとへと戯れるのだった。

こんな話を思いついた、半分、下書き「絶対王権」(仮)

絶対王権 私は小説を書いていた。もっぱら自分のために。まず白い紙を思い描き、一本の線をひく。すると分割された上が空で、下が大地なのだった。幾つも線をひき道を整備し森を茂らせ、城を建てた。城には王様がいて、なんの理由もなしに領民たちを苦しめる…

うつ病、血液検査で診断

うつ病、血液検査で診断 白血球の遺伝子反応に着目 血液検査でうつ病かどうかを診断する方法を、厚生労働省の研究班(主任研究者・大森哲郎徳島大教授)が開発した。うつ病患者と健常者で白血球の遺伝子の反応が微妙に異なることを利用した。数年後の実用化…

気圧計を用いて建物の高さを計る、いくつもの方法

ある物理学生の回答 http://www.asahi-net.or.jp/~HA4K-MYZK/jyugyou/studentanswer.pdf 話のメインは「気圧計を用いて、高い建物の高さを決定することができることを示しなさい」という問に対して、その問はあまりにあざといと思った頭のいい学生が、「この…

政治のはなし

政治の話は嫌いだ。ぼくの尊敬するマンガ家もこう述べていた気がする。どっちの立場に立とうが、半分の人を敵に回すことになるよ。でも次の選挙では共産党に投票するつもり。だって、しょうがないじゃん。ぼくは児童ポルノ修正案の国会でのやりとりがヒステ…

「俺を裁けるのは神だけだ」と入れ墨した男

[米テキサス州デントン 9日 AP] タトゥーアーティストに「俺を裁けるのは神だけだ」と入れ墨を彫ってもらった男が、その代金200ドルの支払わずに逃走する騒動があった。 入れ墨師から通報を受けたデントン警察によると、男は片腕に「Only God can judge me(…

つばきのみ

「「述べなくもよいこと」は述べなくてよい」ということも述べなくてよい、ということをしていてはキリがないのでやめようかな、の交差点で。椿の実がみのっていた。たわわに青く。

ホーキング博士曰く、人類は進化の新段階に突入!!!

ホーキング博士曰く、人類は進化の新段階に突入 スティーブン・ホーキング博士によると、人類は進化の新しいフェーズに突入しているとのこと (THE DAILY GALAXY の記事、本家 /. 記事より) 。35 億年続いた自然選択や突然変異などのダーウィン的フェーズから…

ポーランドの「ヒトラーの記念樹」、市長は伐採の意向

[ヤスウォ(ポーランド) 7日 ロイター] 第2次世界大戦中のナチス占領下のポーランドで、アドルフ・ヒトラーの誕生日を記念して植えられた樫の木が、市長の意向で切り倒される可能性があることが分かった。 ポーランド南東部のヤスウォ市当局は、この木…

短冊

以下は来年、描く予定のマンガのための、文字によるコンテ。 1コマ目。背景に飾られた竹。机に向かいアベックがそれぞれの短冊を書いている。 2コマ目。二枚の短冊のアップ。一枚目には「彼の野菜ぎらいがなおりますように」、二枚目の短冊には「彼女の料…

半分

今朝は半分だけ顔を洗い、半分だけ歯をみがいた。半分だけコーヒーをのみ、半分の服をきて、半分の空を見上げつつ、半分だけの外出。──半分はいまだ就寝中。

いわずもがなのなにかしら

夜。いわずもがなのなにかしらが訪れた。いわずもがなのなにかしらは古い友人のような顔をしてお茶を飲む。勝手に!ひどく腹立たしいが、ぼくはいわずもがなのなにかしら対して完全に無力だ。後ろから忍びよって、エイヤッと包丁で斬りつけても無駄なこと。…

美術の本

そういえば昨日は日曜日、公園に行ったついでに美術館に入った。美術館には図書コーナーもあって、ぼくは一冊の本を手にとろうとしたが。ずしりと重かったのでやめた。まあ、本も大きかったけど、紙の質も特別だったんだろう。ページをめくるだけでも、工事…

マンガ物理学?と「戦闘美少女」の誕生?

以下はこれから描く予定のマンガの文字によるコンテ。 1コマ目。時限爆弾の前で男と女が固唾をのんでいる。時限爆弾からは赤と青、二本の線がのびており、その線を切断するための工具は女が持っている。 2コマ目。女が赤の線を切断。 click 3コマ目。爆発…

今日の懐疑

問いが問いかける領域は、答えが答える領域よりも広い。だからといって、このことをもって、問いは偉いと、威張っても良いものだろうか? けれどぼくがこんな風に考えるのは、たくさんの問いの中から人々が選んできた、いわば選別された問いを思い浮かべるか…