猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

2012-01-01から1年間の記事一覧

こんな話をかいた

ぼくは畑で産まれた。大きくなって収穫され、それから台所に行って中を繰り抜かれた。穿たれた2つの穴が目。口はw。家の玄関先に置かれ、星が瞬き夜がきた。ぼくの中ではロウソクが燃える。遠くに見える仲間たち。黒猫がきて挨拶した。ハッピーハロウィン。…

こんな話をかいた

足がない。どうやら私は死んだらしい。移動は出来るのだ。すーっと、摩擦なしに。右足左足を交互に出す必要もなく楽ちんではあるが。心臓も動いてないし、何だかリズムに欠ける。見ると「NO MUSIC, NO LIFE」というポスターが貼ってあって、納得しちゃった。…

しろくまを描くコツ …のようなもの

さいきん白クマの描き方について、ちょっとしたコツをつかんだ気がする。頭の形は逆三角っぽく描いて、鼻は大きめに描くと、いい気がする。 でも、あまり鼻を大きくしすぎると、コアラっぽく見えるので注意だ。

こんな句をよんだ

うろこ雲半目をあけてる昼の月 片方のぬくぬくスリッパ探してる

……「共感テスト」でボットを排除…… 「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」

ユーザーがボットでなく人間であることを証明するための「CAPTCHA」。単なる文字の解読でなく、感情に基づいた判断を要求する新しいシステムが開発された。 http://wired.jp/2012/10/09/empathy-captcha/ この記事を読んで、すぐにぼくは連想した。人間的感…

ハロウィン ポストカードのアイディア

こんなオンラインブックまとめた 

net

【ハロウィン・グリーティングカードまつり・2012】 http://p.booklog.jp/book/58618/read

こんな話をかいた

野原で初対面の蛙にこう言われた。「貴方は私についての本を書く事になるでしょう」僕はじろじろと蛙を見た。けれど蛙は自信満々。「これから冒険の旅に出て宝剣をゲット。私は蛙の王になります。貴方はそれを書くのです」僕は天を見上げた。「それで。その…

こんな句をよんだ

歩道橋ひとり上ぼって草の花 雷鳴や次々とくる雲の城 氷水ひと口ごくり秋暑し 秋嵐干しっぱなしの白いシャツ 掃除機を止めて静かに秋の雨 古い家あとの空き地に蜻蛉かな

こんな俳句をよんだ

大口をあけて潰れた南瓜かな はじめてジャック・オー・ランタンを作ったとき。ナイフでジャックの口を大きく開けた。その方がかっこいい気がしたからだが。三日もすると南瓜は張りを失い、ジャックの口は、くたぁ〜 と閉じてしまった。ジャック・オー・ラン…

こんなマンガかいた 

赤い糸のおんな

【ハロウィン・グリーティングカードまつり・2012】 

【ハロウィン・グリーティングカードまつり・2012】募集要項 (1)ハロウィンの絵を描いてください。 ※横長の長方形( 1 : ルート2 くらい)が望ましいです。 (2)タイトル を入れて下さい。 (3)カードにまつわる話や説明文があるといいです。←な…

こんな話をかいた

満月の美しい夜。王室の厨房から兎印のお饅頭が消え、すぐさま百人の探偵が呼ばれた。そのとき厨房は完全な密室で、百通りの推理がなされたが、ついにお饅頭は見つからなかった。答えは月だけが知っている。つまり。。。犯人はお月さま。

こんな話をかいた

クローゼットを開けると棒氏がいた。棒氏は天上から下りてくる何かに抗いつつ、苦しげにこう言った。「ここは俺に任せて先に行け!」もちろん扉を閉めた 棒氏を説明するのは難しい。確かに対面したはずなのに記憶は朧気で、これという特徴も思い浮かばない。…

こんな句をよんだ

手洗いの鏡に映る藪蚊かな 水たまり夕べの稲妻今朝の風 あてもなく集めたシソの葉っぱかな 猫の手に止まる骰子秋の風

こんな話をかいた

夢の中で夢売りに出会った。夢は風鈴のように吊るされており、風が吹くと一斉に透明の音の響かせるのだった。ひとつの夢を手にとり指ではじくと、「このスランプを元手に世界一周!」という音がした。書けない作家の夢らしい。夢売りの夢って何だろう、とふ…

こんな話を書いた

悪魔なんかいない。良い天使も悪い天使もいない。白い天使と黒い天使がいるだけだ。白い天使と黒い天使は交互に手を結び、針の先には約八百億羽ほどの天使がのる。天国の門は針の穴ほどだが、天使たちはパレードして通る事が出来る。 彼女の世界は少し息苦し…

こんな話をかいた

感謝祭のステージにバンドが並んだ。最初に演奏されたのはアメージンググレース。心に染みる楽曲で拙さも気にはならない。次のバンドがステージへ。演奏されたのはアメージンググレース。次のバンドも、次のバンドもアメージンググレースを演奏した。心温ま…

こんな話を書いた

亀はアキレスと争った亀でした。亀の能力、ゼノンパラドックスに囚われたアキレスはついに亀に追いつけませんでした。兎はこの事を良く承知しておりましたから、スタートダッシュに賭けたのです。亀の後ろにつかなければパラドックスも関係ないや、と考えた…

こんな話をかいた

「すべて想定の範囲内よ。不気味なくらいにね」そう言って女は量子銃をとりだすと男を分解した。女自身は気づいていなかったが、彼女の周囲には予定調和フィールドが発生しており、このフィールドに囚われた者は例外なく、予定調和的な行動しかとれなくなる…

こんな話をかいた

夏の海も空も星も、すっかり色あせた。世界がどんなに輝いても、隣にいてくれる人がいなきゃダメなんだ、少なくともぼくの場合は。パスタを茹でて、一人で食べた。愛情スパイスの効き目が今は塩辛い。窓のそと吹く、色なき風よ 丘に上り野分を見下ろした。一…

こんな話をかいた

探偵は戦場にいた。彼の周りでは、ぼかぼか人が死んでいた。戦友が死んだ理由を考えても、詮なきことだった。銃弾がかすめ飛ぶ空を見上げ、探偵はため息をついた。平和な時代が訪れても僕は殺人と向き合うだろう。その死はガラス細工のように繊細なものであ…

こんな句をよんんだ

夕立や水やり係の雨宿り 熱っぽい太もも冷やせ秋の風 汗かいてシャツを着替えて汗かいた

こんな話をかいた

彼女を見ると苛々するという私に。Kは言った。「不機嫌になるために彼女を見てるとしたら君も馬鹿だね。ここで彼女への隠された好意を指摘したら君は怒るだろう。まあ優しい気持ちになりたまえ。僕も昔ね。水たまりを見つめる奴を見つけては、殴りたい衝動…

こんな話をかいた

檻を作り秘密を入れた。秘密は四角い檻の中を音もなく練り歩き、ときどき唸りを上げた。秘密は自らの内に秘密を宿し、危険が危ないって感じだった。檻は丈夫なはずだが。僕に出来ることは少ない。僕はサンダルを履き表に出て、玄関にプレートを下げた。「猛…

こんな ごもじもじ かいた

ふねはでる ひこうきおりる ごごしちじ さるすべり ぼくものぼって すべりたい しろいくも わるいおとなは くろビール

こんな話をかいた

影と喧嘩別れをした。私から離れた影はすぐに風に飛ばされ。ざまあみろ、と思ったが。私も無事ってわけではない。足が地につかないのだ。今、私は枯れ木の枝に跨り、夜空を見下ろしている。星の海に落ちる恐怖に足をすくませながら。 号砲さながらの雷鳴が轟…

こんな話をかいた

ぼくは制服屋さん。元気のない人に制服をつくる。制服を着た人は元気になる。効果はすぐだ。お爺さんでも、ピンと背筋が伸びる。制服は人に役割を与えるからだ。敬礼。むろん十人十色、失敗もあるが。制服屋の制服もかっこいい。カフカ博士から、ぼくはもら…

こんな句をよんだ

頬杖に掃除しろよと蟻の列 絵日記に描いた河童の緑色 逃げ水の見えた所に立つ子供 大風や団扇で扇ぐ蟻の列

こんな ごもじもじ かいた

きのあなに カニのめギロリ びっくりだ コンビニで みずぎのこどもと すれちがう カレンダー スイカのえでも もうあきだ