猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ハロウィン超短編まつり(挿絵つき)2011

はてなハイクで競作祭をやったのだが。そのまとめ本が完成した。ハロウィンの前に出来て、とても嬉しい。 「ハロウィン超短編まつり(挿絵つき)2011」 http://p.booklog.jp/book/37226

こんな俳句をよんだ

点滴でぽとぽと計る秋の時 秋風や砂に埋まった石の段 ポケットに貝殻つめた童かな

ため息について

「ため息をつくたびに幸せは逃げてゆく」という言葉について。……だから、ため息はやめなさい。あなた自身の幸福のために……っていうのは少し違うと思うのだった。ぼくが想像するに。他人のため息を見るのが私は不快だ、という事がまずあって。ため息はやめて…

トリックおあトリート

ハロウィンのえ

熊猫色 パンダカラー

こんな話をかいた

緑いっぱいの動物園を歩いていた。生い茂る葉っぱごしに、大きな象を見つけた。首の長いキリンもいた。びっくりー。甲高い叫びを聞いた。オウムか猿か?ジャングルに響くような声だった。さて、なんでしょう?と思いつつ道なりに曲がったら。黄色の帽子の小…

こんな話をかいた

アキレスは亀に恋をしていた。亀もまたアキレスを愛していた。彼らは相愛の仲だった。その愛ゆえにアキレスは亀を追った。だが同時に追いつくことを恐れもした。この時が永遠であればいい。恋人に触れる直前のこの一瞬、刹那を無限に開きたい、と願った。こ…

こんな話をかいた

彼女がうつむくと空も泣き出す。それが我慢がならず、ぼくは怒る。波打つ熱。……「関係ないだろ!」……大声。部屋に風が巻き起こる。窓硝子の向こうでは荒れ狂う海。……ふん、コップの中の嵐さ。

メモ ジャックとドラゴン

ジャックは森を走っていた。何者かから逃げているらしかった。ジャックは南瓜。南瓜といっても目も口もあり、ようするに南瓜お化けなのだった。山の中腹に洞穴があって、入るとドラゴンがいた。竜はお茶好きの竜だった。 ジャックと竜がドラゴンティーを飲ん…

ハロウィンのえ

ハロウィンのカラー

ネットで、ハロウィンのカードを見ていた。いろいろなデザインがあって楽しい。それでふと思ったのだが。ハロウィンのカラーといえば、黒とオレンジで決まりみたいに考えていたら。紫色も多く使われているみたいだった。黒とオレンジと紫かー。それだけなん…

こんな話を書いた

「かわいそうな娘」と言われるたび、彼女は怒った。……「お母さん、それは私に対する侮辱ですよ!」……ってわけ。けれど母はどこ吹く風、ことある毎に言うのだった。「かわいそうな娘」……月日は流れ二人とも年をとった。母ひとり子ひとり。「かわいそうな娘」…

「夏に分類した歳時記もある」

そういえば。今年の8月。立秋の頃。『増殖する俳句歳時記』(http://t.co/VA7K7uk)を見てたら、こう書かれていて。すごく笑った。 「立秋が暑いのは当たり前。割り切って夏に分類した歳時記もある。(哲 」 忘れないように記録しておこう。

お金持ち通り

海岸沿いの※※※道を走った。ずっと緑に囲まれた一本道。歩道も広く、自転車道も整備されている。途中には高級なホテルがあり、テニス場があり、ゴルフ場があるのだが。タクシーやトラックの流れまでのんびりで、どことなくリッチなのだった。この道をぼくは密…

こんな話を書いた

本屋さんに入った。近所の本屋が次々になくなって、街まで行かないと本屋さんはないので久しぶりだった。店に入ったら、ワゴンが置いてあって、もう来年の手帳が売り出されていた。あれこれ見て、別に必要でもなかったのだけれど。「10月はじまり」のもの…

10月31日の行進

10月31日。仮装した人々が行進をはじめた。魔女やバンパイヤと一緒にピカチュウやガンダムが闊歩している。プラカードには「増税反対!」の文字。そんなデモだったみたい。

こんな話を書いた

のんびり横になっていたら、救急車のサイレンが聞こえてきた。とてもうるさい。うるさいなあ、って思っていたら。どんどん近づいてきて、ぼくの頭のすぐそばでサイレンは止まった。ぼくを覗きこむ人影が言う。……「こりゃ、ダメかな」……失敬なやつ、と思った…

「みんな死んじゃえばいいのに」

「みんな死じゃえばいいのに」と確かにぼくは言った。それは完璧な独り言のつもりだった。でも隣には気のやさしい友人がいて、ギロリとぼくを睨みつけた。なんて恐ろしい子って目だ。ぼくは言い訳した方がいいと思った。この場合の言い訳とは。自分が言った…

作家をめぐる比喩ふたたび

とある有名作家さんはこう述べている。作家とは鮫のようなものだ、泳ぎ続けなけば死んでしまう。あるいは。自転車のようなものだ、漕ぎ続けなければ倒れてしまう。あるいは、薄氷の上を走り抜けるようなものだ。止まれば……。ぶっちゃけていうと、この比喩は…

こんな話を書いた

ゾンビ達はお互いに好感を抱いていた。でもどう愛を表現すればいいのか、よく分からなかった。ある日。女ゾンビは思いついた。彼女は自分の左の薬指をボキリとへし折ると、男ゾンビに手渡したのだ。男ゾンビは何ごとかと考えこんだ。空を見て、渡された指を…

こんな話を書いた

大蛇に追われる夢を見続けていた。汗をかいて目を覚ますのだが、大蛇と私の距離は確実に縮まってきていた。Kに相談したらおまじないを教えてくれた。右手の親指を右の耳の穴に、左手の親指を左の耳の穴にいれてから、両手をヒラヒラさせ、ベロベロって舌を出…

絵日記

夏休みも終わろうとしている8月の末。靴をはいたぼくに姉は言った。「確かに図書館には新聞がとってある。新聞をみれば、その日の天気が分かる。だから絵日記の空白を埋めるために図書館に行くっていうのは分かる。だがな、弟よ。そんなにリアリティにこだ…

2人のスティーブ

2人のスティーブが公園のベンチに座っていた。スティーブは言った。「なあ、スティーブ。いま世間の連中はぼくらをどう区別してるか知っているかい?……太っちょスティーブと痩せた方のスティーブさ、イヤになっちゃうな」スティーブは答えた。「でも区別で…

こんな話をかいた

科学博物館には、超リアルな人体模型があって透明だった。えっと、ちょっと説明が難しい。体は透明なんだけど食べたものとかは透明でなくて、噛み砕かれるリンゴの様子や、噛み砕かれたものが食道を通る様子や、胃で分解される様子は見えるのだ。……このまえ…

サルコジ・キャタピラ氏

ドアが来客を知らせた。うまく説明出来ないけど、ドアが人格を持っていて、「お客さんだよー」って知らせてくれたような感じ。ドアはガンドルフ吉田みたいな名前だったと思う。 扉ガンドルフ吉田が開かれると、外人さんがいた。サルコジ・キャタピラという方…

こんな話を書いた

「愛してる」って言ったら「軽いわね」と彼女に言われた。僕にはよく分からない。だって大好きだし一番大切に思ってるし、何時もそばにいたいと思っている。それを「愛してる」って言ってはいけないのかなあ。僕は「愛してる」を繰り返し。そして。秋の風に…

こんな話を書いた

王様は窮屈な服なんか嫌いだった。そこで一計を案じ「見えない服計画」を実行したのだった。首尾は上々。退屈な公式行事でも、王様は思い切り裸んぼうを満喫したのだった。……しかし。子供って保守的だな、というのが王様の感想だった。 ノックの音がした、と…

本気

ヒッチコックの「鳥」の一場面を見て思った。そうだよな、鳥まじやばい。鳥が本気だしたら人類あぶない。霊長類、最強とかいうのは明らかな奢りというものであって、鳥が本気を出さないでいてくれてる事にこそ安堵すべきではないだろうかと。鳥、つよい。 猫…

こんな句をよんだ

黒服の小さな老婆秋日傘 日暮れどき壁にかかった夏帽子 耳鳴りと混じって五月蝿い蝉の声 洗濯機目を回してるぬいぐるみ(くま) 午後の5時まだ日は長しと秋の蝉 西の空UFO雲と秋の蝉 ベランダで水を飲んだよ秋暑し ベランダに二百十日の風が吹く 台所嵐が過…