猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ほうほうと芒も頷く独り言

【俳句】ほうほうと芒も頷く独り言──川原でため息のような独り言を吐いた。沢山のススキが頷くように揺れたので、まっ、いっか、とも思った。──という句である。

こんな話を考えた 「小人さん(黒)」

小人さん(黒) 友人Kの家には小人さんがいる、らしい。少なくともKはそう信じている。だが懐疑もあるようだ。 「なぜ小人さんは目撃されないんだろう。靴が磨かれていたり、書いていないはずの原稿が仕上がっていたり、洗濯物がたたんであったり、確かに…

煙る雨やんで響くよ虫の声

【俳句】煙る雨やんで響くよ虫の声──夜、雨が降った。唐突に雨がやみ、外を見たら。今度は暗がりに虫の声がクリアに響きはじめた──という句である。

影追えば黒装束の小人さん

【俳句】影追えば黒装束の小人さん──部屋のすみを黒い影が走った、それは忍び、忍者の小人さんであった──という句である。

布団干しみるみる迫る雲の峰

【俳句】布団干しみるみる迫る雲の峰──布団を干した。少しひんやりした風が吹いて、外の方に目をやると空が陰りだしていて、見上げるとに盛上がる積乱雲が迫ってきていた。あぶないところであった──という句である

宵の星かすめて飛ぶよ黒い雲

【俳句】宵の星かすめて飛ぶよ黒い雲──まだ空は明るいけど明星の光は強く、大きくみえた。そこを黒い雲が横切っていった──という句である。

海風にのって過ぎ行く雲の群れ

【俳句】海風にのって過ぎ行く雲の群れ──横になって空を見ていたら、海の方角から次々と雲が押し寄せ、通り過ぎていった──という句である。

夜の雲低く飛んでる月の下

夜。空を見上げたら、月を横切り、低空飛行の雲がゆっくりと飛んでいた。──という句である。

大冒険郵便受けと虫の声

【俳句】大冒険郵便受けと虫の声──夜。散歩に出かけ、いつものように帰ってきた。ドアの前には郵便受けがあって、そこで虫の声を聞いた──という句である。

停留所足をぶらぶら天気雨

【俳句】停留所足をぶらぶら天気雨──バスの停留所のベンチで足をぶらぶらさせる子供を見た。青空なのに雨が降っていた──という句である。【メモ】「天気雨」は夏の季語らしい。

ストローでゴクゴク飲むよただの水

【俳句】ストローでゴクゴク飲むよただの水──お店でもらった太いストローがあった。水道水を入れたコップにさして、ごくごくと飲んだ──という句である。

昼寝覚窓にぼんやり青い空

【俳句】昼寝覚窓にぼんやり青い空──日曜日。昼寝をした。寝ぼけ眼で外を見たら、空が青かった──という句である。【メモ】「昼寝」夏の季語。

流星必然性ゼロのダッシュした

星降る夜。まったくなんの理由もなしに、駆け出してみた。──という句である。

道ぬれて頬も冷たし秋のかぜ

まだまだ暑い8月の夜。雨が降った。湿った道の上を渡ってくる風は少し冷たくて、いい気持ちでした──という句である。 「物言えば唇寒し秋の風」をちょっと参考にしてるかも。 (=´▽`)

風静か給水塔と丸い月

夜。雨あがりの町を歩いた。給水塔と月が並んで見えた。──という句である。

眠れない眠らない窓ひとつ

夜更け、真っ暗なビルにひとつだけ明かりのついている窓があった──という句である。

メモ。最近。いいな、と思った句

「 われ一口犬一口のパンがおしまい」荻原 井泉水 この句はいいな、と思った。おぎわら せいせんすい。

こんな話を考えた 「永遠のともだち」

永遠のともだち ひとりレストランに入り、食事をとるのは恐ろしい。回りの客も店員さんも、お一人さまには冷たい。もの凄い目で睨みつけてくる。過酷な視線に耐えきれず叫びだし、店から叩きだされるお一人さまは多い。そうした手間を嫌い自分から席を立ち、…

滑り台横で咲いてるさるすべり

滑り台の横で、さるすべりの木がモコモトっとした花を咲かせておりました。フフフ。──という句である。

水洗い皿ごと冷やす葡萄かな

買ってきた葡萄を洗い、ひと粒頬張り残りは皿にのせて、そのまま冷蔵庫に入れました──という句である。 近所のスーパーに行くと。巨峰とか安くなっていて、とても嬉しい。これってさ。ちょっと前まで高級品だったよね、という思いが強いのだ。葡萄好きの視点…

秋の月ああ秋の月秋の月

昨夜は満月。それで散歩に出て、あれこれ考えた。けれど、ついに何も思いつかなかった。「松島やああ松島や松島や」って句もこんな風にして詠まれたんじゃないかなぁ──という句である。

飾り棚南瓜お化けのフライング

先日。100円ショップに入ったら、ハロウィンの飾り付けがしてあった。棚にはジャック・オ・ランタンがいっぱい。でも、まだ8月だし。いくらなんでもこれは早すぎるでしょう、とぼくは思った──という句である。

雷雲や青空分ち真っ二つ

急な黒雲に被われ稲光が走った。けれど見上げる空半分は抜けるような青空だった──という句である。

蟻の道横切っているぼくの影

眩しい日差しのなか。見下ろした地面に、蟻の行列と自分の影が交差していた──という句である。

墓参り眩しさ渡る杖と傘

昼。強い日差しの下。近所の墓地に黒一色のお婆さんたちがいて、杖と傘を持って歩いていた──という句である。

ぼろぼろの麦わら帽子ぼろぼろだ

去年、百円ショップで買った麦わら帽子のはじっこの方がほつれ、崩壊をはじめた。ぼろぼろだ──という句である。

ため息をはいた刹那の流れ星

あーあ、と息を吐いた瞬間に星が流れた。願い事もあったものじゃない──という句である。ちょっと、つくった。><

ここからはビルの向こうの花火かな

高いビルがどんどんのびて、もう我が家の窓からは見えないけれど、花火の音だけは聞こえてくる──という句である。

ベランダで長電話する秋の夜

受話器を持って、うろうろ歩きつつ長話した。ベンダに出ると少しだけ涼しかったので、星を眺めつつ相づちをうった──という句である。

こめかみに檸檬をあてる偏頭痛

頭が痛かった。冷蔵庫を開けると檸檬があったので、痛いところにあててみた。──という句である。