猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

雨乞いのダンスしてみる夕べかな

とても暑い日。ひと雨くればいいのに、と思い。戯れに雨乞いの踊りを踊ってみた。バカである。──という句である。

夏の月ポッカリあいた更地かな

月夜、散歩に出かけた。途中、広々とした区画があって、化かされたような気持ち。あれっ、まえここに家あったよね?と思った。──という句である。

こんな話を考えた 「公園の昼食」

公園の昼食 食事に誘われた。……といっても、 「お昼ごはんを一緒にどぉ?」って、センパイに聞かれただけだが。別に大袈裟なことじゃない、とぼくは自分にいいきかせた。スマイル、スマイル。ふつうのスマイル。われわれはお弁当派だった。センパイは言った…

マン・レイを参考に

マン・レイの『天文台の時間──恋人達』を参考して描いた。それだけ、

空の城雷落とし過ぎてゆく

「雷」は夏の季語。でも「稲妻」は秋の季語。「稲」って字が入ってるから、そうなるのはなんとなく分かるんだけど。ちょっとややこしい。ともあれ、雷鳴が轟き「天空の城ラピュタ」みたいなイメージがもくもくとわきました。──という句である。

夏至曇り一寸損した気分だな

一年で一番、昼の時間が長いという夏至。その日に曇っていたので、ちょっと残念でした。──という句である。 ハイクのh:keyword:川柳絵日記に投稿した句。

新聞に腹をたててる詩人さん

まあ、そんなときもあるでしょう、くらいの意味で。 (-д-)

蝉の音が目覚まし時計になりました

五月蝿いほどの蝉の声に起された。もう夏ですね。──という句である。

家の影どくだみの花咲いてたよ

近所を歩いていたら。建物の影になっている所で、どくだみが花をつけているのを見かけた。白い花びらみたいのが4枚で、まんなかは黄色っぽい花でした。──という句である。

雨上がり屋根の上には夏の星

夜、雨がやんだ。空気は澄んでいる。暗い家の上に星が見えた。──という句である。

静けさやみんな死んでる午後の街

季語はないけど夏、高い日差しの下で街は静か、まるで時の止まった絵画のようでした。──という句である。

神さまはお昼寝中の立て看板

季語は「昼寝」で夏。ささやかなユーモアのつもり。──という句である。 (´ ▽`)

キョウチクトウ一本道と青い空

先日、海岸の方の道を車で走っていたら、白や赤の花がいっぱい咲いていた。青空とまっすぐな道と咲きこぼれるような花と緑の組み合わせは好きなのだが、いつもその樹の名が思い出せずにいた。パソコンの前に座ってあれこれ考え、「街路樹 毒」で調べたら、あ…

こんな話を考えた「にーちぇさんの犯罪」

ある日、にーちぇさんは小高い丘に上った。ちょうどお昼どきだったけど、少しプンプンしていた。お弁当を忘れたのだ。見ると雲が階段状に並んでいて、空へと続いていた。にーちぇさんは階段を上った。雲の上は一面、白い綿雲の大地で、全方位青空で、白い髭…

どしゃ降りやサンダルで行く水たまり

土砂降りのなか傘をさして外出した。側溝の水は溢れ、道の両端は川のようだった。濡れてもよいようにサンダルを履いてきたので、かまわずズンズンと歩いた。アスファルトの上を流れる水は冷たく、快かった。──という句である。

素足の旅人(RPG風)

素足の旅人 皮の帽子に布の服 幾度となく詩にうたわれたごとく 人はみな月並みな戦士か または冒険家 靴も履かず それぞれの喧噪 または静寂を歩む つき従う不安もまたお馴染みのもの 断ち切れぬ影がささやく この旅こそがおまえの打ち倒すべき敵ではないの…

まっ白い雲も横切る街の夜

夜中、空を見上げたら白い雲が低く飛んでいた。雲の向こうは星空で。その眺めは少しマグリット的。夜の雲があんなに白く見えるのはこの街の明かりを反射しているからだろう、と思った。──という句である。

空梅雨の窓にお布団干しました

暦のうえでは入梅であったが良い天気だった。この晴天を利用して洗濯、布団干しなどするがいいでしょう、と天気予報のひとがテレビ言っていた。それで、その言葉に従ってみました。──という句である。 ───────────────────────────────────────── 「空梅雨の…

こんな話を考えた「細切れメッセージ」

細切れメッセージ 別れた彼女からメールがきた。ただ一文字「シ」。 意味が分からない。翌年またメールがきた。「ネ」。また翌年もきた。「バ」。 こんな切れ切れに送るほうも送る方だが。その連続性を忘れず解読して、 来年の文字を待っている自分もどうか…

中卒によるカフカ

・中卒がカフカを述べるための一般的な前置き カフカの解釈には諸説がある。なかにはヒッキー文学の祖であるという説もある。だが、このことを述べるにはいささか複雑な手順が要求される。とくに中卒にとっては。(リアル話)──単純にいえばカフカは好きだ。…

遠回り

道 とても遠かった回り道 この手にしたのは 僅かな言葉だけ この迂回にも意味はあった と言葉はいう 言葉はなぐさめ ほら 賢い子供らが賢い道をゆく ずっとずっと賢い道をゆく 剥き出しの地平で いま彼らとすれ違う

海をこえやってきましたサクランボ

近所のスーパーの棚にもサクランボが並びはじめた。アメリカンチェリーという品種?だった。ああ、こいつもコンテナに積まれて海をこえてきたんだろうなあ、と思った──という句である。

こんな話を考えた「年上のひと」

年上のひと 七つ、年上のひとだった。ふたりは出会い、結ばれ、そして別れた。笑える墜落事故があって。彼は死んだ。八年の歳月が流れた。今年も彼女は彼の墓参りに訪れた。 「ずっと年上、追いつくことはない、って思ってきたのにね」 先日、ハイクのh:keyw…

こんな話を考えた「黒い傘」

黒い傘 ある雨上がり。喪服みたいな黒い服を着た小さなお婆さんが黒い傘を背中にして、こちらに歩いてきた。水たまりの面にも風は吹き、それで日の光はキラキラと反射していた。もちろん、ぼくは手ぶらで歩いていた。老婆をぼくを見て、それから腕をのばし、…

こんな話を考えた「カリカリうどん」

カリカリうどん なぜか、ふたりの女の子がいて、彼女たちから頼まれものをする。お誕生日のお祝いにカリカリうどん作って!……というのだ。聞くとカリカリうどんとは干ししたうどんを油であげ、グラニュー糖とシナモンをまぶしたお菓子だという。簡単なレシピ…