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こんな話を考えた「黒い傘」

黒い傘
 
ある雨上がり。喪服みたいな黒い服を着た小さなお婆さんが黒い傘を背中にして、こちらに歩いてきた。水たまりの面にも風は吹き、それで日の光はキラキラと反射していた。もちろん、ぼくは手ぶらで歩いていた。老婆をぼくを見て、それから腕をのばし、手のひらの空の方に向けた。老婆の手の平にも日は注ぎ、そのあたりだけ白く見えた。老婆は立ち止まると傘をたたみ、ぼくに微笑んだ。
話はそれだけなんだけど、ぼくはちょっとびっくり。お婆さんの雨傘と日傘は、ときどき区別がつかない。

ハイクのh:keyword:超短編に投稿した話。