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こんな話を考えた「カリカリうどん」

カリカリうどん 
  
 
なぜか、ふたりの女の子がいて、彼女たちから頼まれものをする。お誕生日のお祝いにカリカリうどん作って!……というのだ。聞くとカリカリうどんとは干ししたうどんを油であげ、グラニュー糖とシナモンをまぶしたお菓子だという。簡単なレシピだし、お安い御用だ、と答える。よろこぶ子供ら。
大きい方の女の子が、カリカリうどんの、メッセージ楽しみーっていう。すると小さいほうが、カリカリうどんはメッセージが命だからね ちゃんと「おたんじょうび、おめでとう」って文字つくってね、と耳うちしてくる。これも簡単なことって思い、安請け合いする。
早速、ざるの上に茹でたうどんを一本づつならべ、それらをそれぞれ
「お・た・ん・じ・よ・う・び・お・め・で・と・う」という形にする。
すぐに時間はたって、うどんは乾く言われたとおり油であげる。大きな皿に盛りつけ
「お・た・ん・じ・よ・う・び・お・め・で・と・う」
の順番に並べグラニュー糖とシナモンをまぶし、出来上がり! 
 
子供らがくる。でもなにかおかしい。あまり喜んではいない。小さな方の女の子が、ちょっと字がちがったみたい……と言う。 カリカリうどんはアルファベットだよね、とも。そんなの知らないし、と思うけど明らかにぼくの方に非はあるって顔してる。それじゃ「HAPPY BIRTHDAY !」という形にしなきゃいけなかったんだね、とつぶやくと。バッカじゃない?
「OTANJOUBI OMEDETOU ☆」に決まってるでしょう、と言われてしまう。
  
深呼吸をして。なんにしても失敗でした、ごめんね、と言うと。次は気をつけて、最後は「☆」だからね、カリカリうどんは、ビックリマーク禁止ですから、と教え諭されるが、もうぼくは聞いていない。金輪際、カリカリうどんには係わらないと心で思う。

これは、ハイクのh:keyword:短編に投稿した話。