猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話を書いた

ドアを開けたら自動販売機が立っていた。自動販売機は名刺を出しお辞儀をすると、家の前に自分を置いて欲しいと言った。液晶に売り上げ予想も示してくれた。少し考えさせてもらえますか?と私が答えると。またお辞儀をして「これお近づきの印です」って珈琲をくれた。結構いい奴かも。

夜中、ドンドンという音がした。ドアを開けたら案の定。姉だった。まただ。仏壇の前で一緒にお茶を飲み。それから二人、裏山への道を上った。上りきれば墓地だ。「それじゃ、おやすみなさい」と私は言った。……今度こそ、安らかに……どっこらしょ……墓石って重いよね。

一冊の本があって。時々、読んでいた。ぱらぱらっと。そんな大袈裟な本ではないのだ。ところが今夜、突然に。本が開けなくなった。読めないとなると無性に読みたくなったが、梃をもってしても開かない。ムカついて、ぶん投げた。……横目で見たが本はそこにある。拾いに行った。

霧の中で彼は言った。「黙って、俺について来い」そういって駆け出した。つられて、ぼくも駆け出したが。ドッペルさんの背中を追いかけるのって変な気分だ。

「人は二つのタイプに分かれる。ラーメンタイプと珈琲タイプだ。お酒を飲んだあとにラーメンを食べたくなるか、珈琲を飲みたくなるか、どっちかだ」と彼が言うので彼女は答えた。「私はアイスクリームだな」……「人は三つのタイプに分かれる!」

月に照らされた青菜も光る畑の脇の道を歩いていたら。怪物が飛び出してきた。のっぺりと青い顔に裂けた口。瓜の化物らしかったが。そいつは鋭い、爪をもっていた。