猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話を書いた

映画館から出てたら少し眩しかった。何時、降ったかは知らない雨が、やはり知らない間にあがったらしく。空気は澄み、道路には水たまりが広がってて、西日が鈍く反射し。月並みだけど、演出された映画の夜みたいだなって思った。

静かだった。耳を澄ましても。波の音も聞こえない、海はとても不気味。ぼくはぼくの耳を疑い、独り言を言った。……くそ、くそ、くそ、Aのバカー、Bもバカー、Cは死んでよしー。あーーー。おまえは不気味だ!……遠くに人影が見えてぼくは口を閉じた。海もバカー、と思った。

後ろてに花嫁が投げ、ぼくが受けとった。ブーケを。ぼくはギョッとして隣にいた女性にそれを渡そうとしたが、彼女は微笑んで辞退した。ご夫婦で来ていたのだ。ぼくは焦った。集まる視線が恐ろしい。花嫁が振り返る。ぼくは叫んだ。「ダーー!」

ガマにはガマの美意識というものがあって、ガマはガマでけっこう僕っていけてる、と思っているのかもしれない。鏡の部屋に閉じ込められたガマが、たらたら流すという油も、げっ、なんという美形!自然の奇跡と思いつつ、流している……のかもしれない。

ぼくは荘厳、大きなことを言うのが得意だ。相対的にそうなる。日がないち日。ぷかぷか水に浮かび、ぼくは思う。ぼくはこの丸い地域の支配者にして、空の深さの探求者。王さまは閑居して大言を為す、ともいうでしょう。ケロ。

朝、自分に起された。びっくりしたけど職場には行かない訳にはいかなし僕は着替えて駅へと向かった。そうしたら、いるわ、いるわ、町中、僕だらけ。ドッペル・マイ・タウンだ!こうした状況では出社しても仕方ないんじゃないか?……とりえず部屋に帰ってお茶でも飲もう。