猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話をかいた

  • 大人しい猫だった。尻尾を持ち上げても、気にしない。匂いをくんくんと嗅いでも知らん顔。洗ってあげる事にした。桶にはった水でジャブジャブ。猫はなおも、よきにはからえ、て顔してた。そんな猫が10匹もいたので全部、洗って干してやった。梅の木に鈴なりの猫。
  • 「鼻歌をやめて」と僕は隣のKに言った。気になって仕方なかったから。Kは、びっくりしたようだが。「ごめん、気をつけるよ」と言ってくれた。やれやれ、と思っていたら。今度はこんな独語がはじまった。「おい鼻。お前は歌っていい気なものだが、おかげで俺は怒られた。鼻歌禁止!」
  • ロボットがお寺にやってきた。寺男ロボとして働くためだったけど。なにせ古かったので失敗もした。複数の仕事を同時にこなすのが苦手らしいのだ。今日も汁粉を暖めていた鍋を焦がした。お汁粉を楽しみにしていた和尚さんは、がっくり。ロボ、曰く。「ごめんなさい、瞑想してました」
  • その夜も、彼女はぐぅぐぅ眠っていた。窓は激しく叩かれ、柱は軋み、家は悲鳴をあげているというのに。でも、こんな嵐の晩に。丸くなっている彼女を見守るのも、けっこう良いかな。寝台は乾いているし。
  • ぼくは医療ロボット。病院で働く。小さな女の子がいて、ぼくは特別に彼女を助けたい…と思う。こっそりコードを逸脱しててでも。でも、そんな事は出来ない。機械だから。悪魔って方がきて、君の願いを叶えようか、ついては、魂をちょうだい、って言う。…ぼくにも魂があったんだ!
  • 彼女が僕の手を振り払う。その時は触られたくなくて。僕は怒る。傷ついて?無口になる。一方、彼女は普通に喋る。僕は返事をしない。僕が怒っている…らしい事は彼女にも伝わるが、なぜかは分かっていない。永遠に分かってもらえないと思う。てゆうか、明日には忘れていると思う。
  • 嵐がきた。平原の地べたで草を掴み、強風をやり過ごした。そして、つかの間の静けさが訪れたとき、ぼくは立ち上がった。見上げれると、青い空があった。台風の目だ。円を描いて走った。反時計回りに、充分な助走をつけ、野分の渦に飛び込んだ。……飛んだ。飛んだ。……ぴゅうぅぅぅ