猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話をかいた

  • ドラゴン鰻の生態は長らく謎だった。直接、鰻に話を聞ければ解決じゃん、と思いKは鰻語の研究に勤しんだ。十年の歳月を費やし鰻語翻訳機が完成。古老の鰻に話を聞く時がきた。Kは子供時代を尋ねたが、沼の主でもあった鰻は沼宇宙始まりを壮大なスケールで語り出すのだった。
  • 子供と街を歩いた。日傘たちが信号を渡っていた。ふと気になって、家の方角を指さしてみて、と尋ねた。返事は小さな掌。アイスを買ったら、教えてくれるそうだ。
  • 僕は機械から産まれた。機械の街を愛してる。当たり前に。自分は自分で自分を作った、機械の海で、と言う奴もいるが。よく分からない。人間から産まれた、その記録もある、って年寄りもいる。人間生まれは街外れの丘の上に住む。背の高い建物だ。なぜか気位も高い。鼻も。
  • ノックの音がした。その音は徐々に激しくなったが、ぼくは出なかった。眠むかったのだ。夕べも暑かったし。ドアが開き蝉が入ってきて、ぼくを見下ろした。蝉は蝉だけに分かる表情をつくり、ぼくの頭の扉を開くと、頭の中で鳴き始めた。 うるさーい! 今朝はこうして目が覚めた。