猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

こんな話かいた

雲も、ため息をつく。生まれては、ため息。消え失せるときも、ため息。このため息は軽く、上に溜り、空は紺碧に染まった。吐息はごく淡く、青いのだ。
   
旅はあまりにも楽しいので、ゆっくりと行きたいものだ。せっかちなのは足、心臓が後につづく。引かれた髪はさらに遅い。愉快すぎる旅は、目的の地をお墓に変える。魂はふらふら。たぶん枯野とかを。
   
工場のロボットには停止ボタンがついている。このボタンを引くとストップ・システムが作動し、ロボットは緩やかに止まる。停止にも安全の確保が第一に設計されているのだ。停止ボタンはプラグの形をしている。プラグとは配線に接続するための器具で、百年ほど昔の規格らしい。