猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

こんな話を書いた

異世界諺。「マントよりカーテン」
旅人のマントも部屋のカーテンも共に風になびくが、カーテンは遠くに行ったきり帰ってこないという事はない。そばにいる人こそ大切にせよ、という意味で使われる。船の帆よりカーテン、という地方もある。
 
異世界諺。「横顔に責任を持て」
と騎士はいわれる。盾を打ち鳴らす戦場において、ふと視界を横切る顔にこそ騎士の価値はあらわれる、という戒めらしい。赫々たる聖騎士ともなれば、頭の後ろを輝かせよ、といわれる。
 
 
 
 

再来年あたりバレンタイン男子がくるかもしれない……という想像をした。

 「バレンタインデー父を励ます日となりぬ 小林すみれ」

「バレンタイン 俳句」で検索してて見つけたのだが、上の句が面白かった。詠まれた時期も背景も何も知らないのだが。娘さんがお父さんに義理のチョコをあげました、って句だろう。たぶん。
そこはかとなく可笑しい感じがしたけど。娘さんではなく、奥さんからチョコを贈られるシチエーションもありえた気がした。バレンタインという習慣など知らない、あるいは距離を置きたいって方もおられるだろうから、何も分からないのだけれど。
My Funny Valentine 的なノリでいけば、お父さんが連れ合いの方に花を贈っても、べつに良かった。

バレンタインデー、チョコを贈り女性から愛を告白する日、という習慣は広告によって広まったというのは、きっとその通りなのだろう。この場合の広告は需要に応えるようなものではなくて。欲望に着火し、新規な物語を提示していくようなものであっただろう。
 
で。飛躍して。来年か。再来年あたり。男性からもプレゼントするのがトレンドですよ、ってなっても変ではない。と思ったのだ。個人的には切り花を贈るのが、一番良い気がする。
 
 
 
 

こんな話を書いた

土魔法師の四季

春。雪が溶け始める頃。旅の土魔法師は農村に現れ、土を耕す仕事を請け負う。百歩四方の畑の土を掘り起こし、火炎のスクロールを使い焼く。土が乾いたビスケットのようになれば作業終了。土魔法師は銀貨一枚と感謝の言葉を受け取る。

夏。旅の土魔法師たちは王都のギルドに集まる。道や橋や城壁の補修。壁に張り出される依頼書は多い。支払いは間違いないのだが、鑑定師監督官は口うるさく、サインすべき書類も多い。実際の仕事より、守秘義務を課す魔道契約に使う魔力の方が多いほどで。飲む麦酒の量も増える。
 
秋。狩りの季節である。旅の土魔法師たちは地方に散り、地元の狩人たちと山に入る。土魔法師は指さされた場所に穴を穿ち、狩人が罠を完成させる。罠は十二ほど用意される。穴ひとつにつき銅貨三百が相場だが。現金が用意されいる事は少なく、狩場の見回りに付き合い、狩りで得られた現物を渡される事が多い。

冬。収穫祭の市場で物品を交換し、土魔法師たちは身軽になる。妻子のある者は我が家へ、独り身の者は故郷へと帰る。火炎のスクロールは買い忘れるなよ、と挨拶して。
 
 
 

こんな話を書いた

雨があがるのを待ち、買い物から帰ってきたら。家がなかった。辺りを見回しても、やはりなくて。更地に、青空を映す水たまりがあるばかり。盗まれた、と思った。
てくてく歩き交番に行くと。お巡りさんはのんびりしたもので書類を作るでもなく、まず鍵屋に行きなさい、鍵はお持ちですか?と言われた。ポケットから家の鍵をとりだして見せ、どこの鍵屋に行けば良いでしょう、と尋ねた。お巡りさんは咳払いをして、引き出しから一枚のリストを取り出した。この中からご自分で選んでください、特定の業者を紹介することはしません、との事だった。
中央通りを引き返し、駅の中の鍵屋に入った。家が盗まれたのですが、これが家の鍵です、と相談すると。鍵屋さんは手渡された鍵を検めつつ、料金表を示した。安くはないお値段だった。出張費こみです、一週間ほどかかるかもしれません、と言われた。それから家の特徴を尋ね、私が答えに言い淀むたび、鍵屋さんは嫌な顔をした。盗まれたと貴方は云うが、ふつう家は盗まれません、とまるで私が悪いかのようだ。
途方にくれて家のあった場所に引き返すと、一匹の犬が前足で石を持ち上げ、地面に杭を打っていた。何をしているのですか、と尋ねると。ロープを張り地鎮祭をするのです、小屋を建てるにせよ、大切ですからね、と答えた。
ここは私の我が家があった場所です、これが鍵です、と云ったら。犬は石を地面を置き、何も言わずに走り去った。遠ざかる四本足の後ろ姿を眺めていると、さっきまで二本足で立ち話していた事が嘘のようだった。
 
 
 
凡庸な魔術師である私は、ピンクが好きだ。ほおにさす薄い薔薇色は、その下に健康な血潮を隠しているのだろう。女の首筋に牙をたて、流れだす真紅が好きって方もいれば。血の気も失せた屍体の紫を愛でる方もいれば。白骨の白に生涯を賭ける方もいる。色の世界も深い。
 
 
 
 
 

こんな句をよんだ

先日。もう去年のことだが。ひさしぶりにスキヤキを作って食べた。たぶん五年ぶりくらい。なぜ、こんなに間があいたのか。自分でも分からないけど。食べなきゃ食べないで、すんだのだった。……スキヤキは好きなんだけど、食べているうちに好きなスキヤキが、だんだんイヤになってくる感じがね、なんだか困る……と云う人もいた。
色々なスキヤキがある、とは思うのだが。個人的には。スキヤキの味というのは、お肉と砂糖と醤油の味だと思っている。砂糖と醤油で炒めて煮込めば、だいたい美味しいけど。その美味しさは、夜店のジャンクフードに近い気もするのだった。
もちろん上品なスキヤキもあるだろうけど。わが子供時代に慣れ親しんだスキヤキは、かなり大雑把な鍋料理だった。豚肉であることもあったし。わりと大人数で、勢いつけて食べていた気がする。美味しかったけど。時代は移ろい。もう大人数じゃないし、そんなに沢山は食べないし。
 
 清貧と卵とくなり牛の鍋 ><
 
 
 
 

こんな句をよんだ

そろそろ片付けましょう。って気持ちも働いて。おせちをつつきつつ、ビールを飲んだ。毎年、こんな感じ。
 重箱を丸ごと肴に五日かな
 
近所のお店を歩いたら七草セットというのが並んでいた。立ち止まり少し考えたが買わなかった。冷蔵庫には白菜やシメジや、あとお雑煮用に買った三つ葉もあったし。それらで代用しても、いっかな、と思って。
 七草や白菜三つ葉とんとんとん
 
今年はじめての燃えるゴミの日。早起きして道路を見渡したら、何時もより多めの袋が並んでいた。
 松過ぎて朝出すゴミの大袋
  
 
メモ
元旦、二日、三日、四日、五日、七日。ぜんぶ新年の季語。
http://www.longtail.co.jp/~fmmitaka/cgi-bin/g_disp.cgi?ids=19980104&tit=%8El%93%FA&tit2=%8BG%8C%EA%82%AA%8El%93%FA%82%CC
 
「七くさや袴の紐の片むすび 与謝蕪村
「増殖する歳時記」を読んでいたら、この句が紹介されてて面白かった。お正月の微笑ましい風景らしい。
 
  
 
 
  

こんな句をよんだ

除夜の鐘に耳を澄ましていた0時。夜空を叩く花火の音も響き。少し、びっくりした。何処かで、新年を祝うイベントがあったのだろう。
 年明けて東に花火西に鐘 
 
元旦の朝。起きるたび、毎年。「初夢はいつ」で検索してる。
 手揉みして話せば長い獏枕