「おはなしミイラ」
- 以下に記すのは創作のためのメモ。まず言葉で書いて、それから絵をかいて、いつかマンガにまとめるつもり。タイトルは「おはなしミイラ」
- 胸をすーすーしながら、歩いていたら「占い」の文字があったので僕はその前に座った。占いさんが「どうしたの?」と尋ねるから僕は彼女と別れるまでの顛末を語った。……「という訳で彼女と別れて…(本当は本で殴られ捨てられて)…ぼくは胸がすーすー、って訳なのです。
- 占いさんは、僕の話を聞いて、うんうんと頷いた。そして、私からのアドバイスは何時もこうよ、って言った。……「あなた、それを小説に書きなさい!」
- 部屋に帰り早速、小説の執筆にとりかかった。彼女との出会いから書くことにした。書いているうちに、あれやこれや、楽しかったことや、そうでもなかったことや、でも忘れていなかった、色々な事が思い出されて涙がこぼれた。
- それから自分自身にも気づかれないように、ちょっとだけ嘘も混ぜた。小説なんだから、もっと堂々と嘘つけばいいのに…とも思ったけど。
- だいぶ書いて気がつくと、朝だった。まるひと晩を執筆についやしたのだった。書いた分、心も軽くなった。タイプされた文字は線状に並んでおり、長い長い包帯のようにも見えた。僕はこう言った。……「お腹がすいたな」……僕は部屋をあとにした。(「僕」退場)
- 机の上にキーボードがあって液晶のモニターあって、モニターには文字が並んでいる。…(ここまで書いた文章だ)…モニターから文字列が出てきて、蛇のように旋回し人の形をつくる。中は空洞の人形、おはなしミイラさんだ。
- おはなしミイラはのびをして、それから悪戯にキーボードを叩く。モニターに以下の文字が映し出される。…「おしましい」…