駅で本を売っている人を見た。詩集だ。呑気なものだ、と思ったが風は冷たい。凍える手に息を吐き1冊を手にとった。詩集売りの表情は読めない。不思議な詩だった。そうとしか言いようがない。顔を上げると詩集売りがパッと輝いて見えた。彼は手を振り立ち去…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。