猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

雨ニモマケズ

テレビを見ていたら、子供番組で宮沢賢治の「雨ニモマケズ」をその土地の方言で朗読するプログラムをやっていた。「雨ニモマケズ」は、いわゆるメモみたいな形で残っていたらしく、一番最後に「ワタシハナリタイ」とあって、本当に賢治の願望を走り書きしただけのメモだったのかもしれないけど、それを「詩」としても受けとっても、優れた響きがあるとして、現在ではひとつの古典?として扱われているのだろう。
そこでもし「雨ニモマケズ」を「詩」だとして、これを別の言葉で言い換えるってどうなのよ?ってことも考えられるけど、古典に相応しく「雨ニモマケズ」には様々なパロディもすでに出回っており、どこの方言で朗読されようが、今さら怒るようなひともいないのだろう。ここには自由な感じがあってぼくは好きだ。
教科書に載っていた「雨ニモマケズ」を初めて読んだとき、なんだかお説教くさいような重々しい感じがして、ぼくはあまり好きにはなれなかった。陽水じゃないけど、まさに「ワカンナイ」って感じ。
いまは、岩手の言葉で朗読すれば、なかなかほのぼのする言葉なんだよ、ということをぼくは知っているし、もしも気に入らないと思えば、悪戯に少し言い換えても賢治も詩も怒ったりしないだろう、ということをなんとなく感じる。もっとも、それも「雨ニモマケズ」のテキストが教科書的に定まってくれてるからだ、ともいえるのだろうけどね。
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