猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

こんな話しを書いた。

労働の勝利
 
先日、植えたトマトに花が咲き、もう青い実を結んだ。この成果を私は勝利と呼ぶ。電撃的大勝利である。花壇の下には地下六十センチから、七十センチの縦穴を掘り軽石を詰めた。局地的にだが水捌け超良好の地なのだった。地下から出てきた土には石灰を撒き、天日干しをした。篩にかけて小石を取り除き、腐葉土をどっさり混ぜて。古レンガで仕切った花壇を盛ったのだった。遅効性の肥料も少しだけ混ぜて、買ってきたトマトの苗を植えた。この大勝利は初めから約束されたものだった、といえよう。
正直、トマトの収穫にはあまり興味がない。実が実れば、それは採って食べるけど。虫もきちゃうし。それより土だ。予備役的な花壇をまた別に作っていて、ふかふかの土が準備されている。我が精鋭の黒土たち。それだけで何か満足で。別に何も植えたくないのだった。