猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話をかいた

  • 本など退屈なものだ、結局それはひと繋がりの文字の列で、一本道じゃないか、前と後ろがあるけだ、とKは言った。最近、本を読んでる?と尋ねる僕にKは答えた。3年前に、何の本だったか忘れたが、そうそう、本を閉じて部屋を出るとイチョウがあって、その高さに感動したな、
  • 雨あがりを、大股で歩いていた。水たまりには青空が映っていて、まるで雲の上をいくようだ。おろしたての雨靴をはいており、足どりは軽い。手にはお気に入りの傘を手している。とつぜん、ぼくは空に沈んだ。底の深い場所もあったのだ。
  • ときどき私は死んでいる。気がする。だって同じことばかり書くから。長い文章も書くが巡り巡って、ぐるっと一周。また同じ場所にでて、一言一句、また同じことを言っていることに気づく。なんていうか。私データベースに任せても、同じ事をしてくれる気がするのだ。
  • 「ササはすぐにテンパる。テンパると描写をはじめる。目の前のことを口で説明する。教師は無言で立ち上がる。ササを睨みつけている。緊張して動けない。ササは、ただ説明する。描写だ。右手があがった。拳だ。それは拳だ。座った。泣くな教師」
  • 竜も時代も終わり。生き残りは数えるほどしかおらず、みな年寄りだ。それは竜殺しも同じ。甲冑の重さに腰をいめた英雄のくり言を、竜は聞いた。竜殺しは礼を述べると「だが容赦はせん」と自慢の槍をとるが、また落馬する。そして始まる愚痴に、ドラゴンは耳を傾けた。
  • 灰色の街に産まれた。それなりの歴史はあるが、それは観光客に述べるためのもので住んでいる僕にはたいした意味はない。平板でドラマからは最も遠い場所。と思っていたら突然アニメの舞台になって、人々がぞろぞろ。えーっと。確かに、いい街かな。少しだけ見る角度をかえれば。
  • 裏切ってしまった恋人へ、彼女は手紙を書いた。謝罪の手紙だったが、相手は封を切らなかった。それは彼女にも分かっていたが。やっぱり手紙を書いた。毎日、書いた。千通、書いた。30年おくり続けた。読まれない手紙は恋文に近づき、日記になった。コピーはとっておいたのだ。
  • 外国のお友達が出来きて、名前を聞かれた。教えようとしたけど。私の名前は少し長いし、発音が少し難しいのだった。3度、聞き返し彼女は諦めてくれたようだ。それが良い。ちゃんと発音したら、死んでしまうだろうからね。