猛烈な勢いでメモ ダッシュ

短い話とか 俳句とか

こんな話をかいた

鳥男たち
  
その日の午後、不覚にも※※※公園の砂漠で干からび、ぼくは倒れてしまった。すぐ横では鳥男たちが呑気に歩いていた。鳥男の一人に向かって腕をのばし、ぼくは言った。
「もし、そこの鳥のひと、あそこに見える水飲み場まで行って、この水筒に水を汲んできてはくれないだろうか。そうしたら、そら豆をいっぱいあげる」
鳥男は別に意地悪でもないので、水筒を受け取った。が、やっぱり、三歩めで立ち止まるのだった。用事を忘れてしまったのだ。ダメだ。ぼくは考えた。そうだ。二人の鳥男ならば、ぼくの希望を叶えてくれるのではないだろうか。
鳥男Aが三歩あるいたところで、鳥男Bに用事を復唱してもらうのだ。そのとき鳥男Bはまだ三歩めを踏み出していない、2歩で止まっている。それで鳥男Aが用事を思い出したら、鳥男Bが三歩進む。以下、繰り返し。
難しい注文だったが、ぼくはお願いをした。鳥男たちは奇妙なステップを踏むように遠ざかっていった。素晴らしい。きっと、うまくいく。急な風が吹いたり、第三の鳥男が話しかけたりしなければ。希望はある。