猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

こんな句をよんだ

今週のお題「お花見」
 
近所の公園では盛りも過ぎて、もう葉桜に近づきつつある事だろう。卒業式や入学式の桜はわりと覚えているのだが。去年の桜や一昨年の桜は記憶も曖昧で、年寄りの繰り言の中で区別もつかない。……今年も冬をぶじ越して、また桜を見れましたね……来年もまた一緒に見に来ましょう……もし桜の下の年寄り達を見かけたなら、おおよそ、そんな挨拶を繰り返しているのだ。
 
葉桜の下にとまるや車椅子
 
 
 
 
 
 

こんなポエムを書いた

蛙のふぐり
 
蛙に目を奪われそうな、午後の日差しの中で。
「睾丸で考える」って表現が舞い降りてきた。
意味は思考の座はふぐりにあり、ということ。
 
「おれ、金玉で考えるタイプだから」
って言う人がいたら愉快ではないか。
大昔の素朴な人が、頭で考える奴らは狂ってる。
真っ当な人間は腹で考えるものだ!
と言ってたという話も、どこかで読んだことあるし。
睾丸で考える、って人がいても私はいっこうに構わない。
 
そういえば、通っていた中学校で。体育の先生が睾丸いっこだったらしい。なぜ、そんな話が学校に流布していたのか、今となっては謎だが。格闘技で睾丸を失う人もいるだろう。三国志では宦官という職業の人がいて。謀が得意だったらしいから、色々な思考の在り方があるんだろう。
 
そうそう。「私はペン先で考えている」って、ウィトゲンシュタインは書いたらしい。っていうか。ウィトゲンシュタインBOTさんからの受け売りだが。「利口な禿山から、緑なす愚かな谷間へ、何時も降りて行け」って名言も、ペン先から出た考えかもしれぬ、と思えば。また趣深い、と思った蛙の目借り時。
 
 
 
 

こんな句をよんだ

今週のお題「お花見」
 
近所の公園へお花見に行った。途中、コンビニによってお茶とお握りとキャラメルを買った。キャラメルはポケットに入れて歩いた。
この公園には隣接してホテルがあって、大きなガラス窓の前でも桜が咲いていた。ベンチに座って一服。風が吹くと薄いピンクが舞っていた。

「扇にて酒汲む影や散る桜 芭蕉」という句について。文字通りに芝居がかった仕草で、美文?にすぎる気もするけど。「日は花に暮れてさびしやあすならう」という、ちょっと人生を考えちゃうような句の後に置かれた句と思えば。やや享楽的に華やいでみせるのも趣ぶかいのかな?って気もした。「さびしさや華のあたりのあすならふ」の方が個人的には好みである。
 
とか思いつつ桜の木に近づき、枝を見上げたら淡い緑の葉っぱも出てた。で。ふとガラス窓の方を見たら、中はレストランになってて、フォークを口に運んでいる人と目があい、とても気まずかった。

人の顔ガラスに映る花吹雪
 
遠回りしたけど。一句よめて、嬉しい。><
 
 
  

メモ お花見のテキスト 

 
花見、俳句でさくっと検索してみた。
「よし野にて桜見せふぞ檜の木笠」
って芭蕉の句とか。もうすぐ桜見れるぜ、イェーイ!って感じがしていいな、と思った。
「桜がりきどくや日々に五里六里」
とか。お花見にかける情熱が溢れてる気がした。これらは「笈の小文」(おいのこぶみ)という紀行文に載ってる句らしい。「笈の小文」の現代語訳もネットにあった。

吉野巡礼の動機もそんなに単純ではないぞ、とあったけど。やっぱ西行さんが歌に歌った桜を見たい、というのも大きかった、とも書いてあった。まさに「聖地巡礼」><

吉野山 去年(こぞ)のしをりの道かえて まだ見ぬかたの 花を尋ねん」
という歌をふと思い浮かべたりとか。この「しおり」は「枝折」で、枝を折った道標みたいなもので、「栞」でもよくて、テキストに分け入るような趣もあり、面白いなって思った。
 
 
笈の小文 全篇詳細解読 音声つき | 万菊丸
桜と日本人/西行・芭蕉と吉野
 

こんな話をかいてた

同じ日付、同じ場所
入学式。桜の下で、父が立ち止まった。ふぅと息を吐くとき、父は姉の事を思い出している。私も息を吐いて、姉の事を尋ねた。姉の入学式にも、父はこの道を歩いたそうだ。姉は笑顔で、桜は満開だったそうだ。同じ日付、同じ場所。なのだが、昨夜の雨で桜は散っていた。 
 
 
答えは何時も同じ
長い悩みをきき終えると、占い師は言った。貴方はそれを小説に書くべき。過激な恋愛について、占い師は言った。貴方はそれを小説に書くべき。答えは何時も同じなのだった。占い師はこのお告げを、こぐま座の尻尾から受け取っていた。
 
 

こんな句をよんだ

「花見、季語」で検索したら、「花疲れ」という季語もあった。へえ、と思った。
 
そういえば。近場の公園でも桜が咲くのだが。ここは業者さんOKの公園で、花見の頃になると早くからテントが立ちパイプ椅子が並び、ビールが樽で用意されちゃうのだった。そして始まるバーベキュー。ボールを追う子供らは駆け回り、ちょっと年寄り向きではないのだった。
 
 バーベキュー煙もくもく花疲れ 
 
年寄り向けという訳ではないが、比較的静かな公園もある。この公園は道もよく整備されてて段差もなく、バーベキューは禁止されている。平日には施設のお年寄りもバスでくる。家族連れがお弁当を食べている中を、車椅子が列をなして行くのだった。
 
 車椅子順に桜下の通り抜け
 
 
 

こんな句よんだ

買い物に行ったらカルビが安かった。それで新玉ねぎも買い、フライパンで焼肉をする事にした。一人で焼いて食ってビールも飲んで美味かったが。何かしら後ろめたいというか、背徳的な感じもした。「孤独のグルメ」とか市民権を得て久しいとも思うのだけど。
 菜箸で一人焼肉花曇り 
 
 
「ミステリー川柳」というのを見てて面白いな、と思いトライしてみた句。
 根っこにはゾンビ眠りし桜かな 
 難事件びっくり答えは下の句で
><
 
 
 

ネットで見た花と雪。

2018年3月21日、春分の日。関東地方は雪だったらしい。Twitterとか見てたら※※駅前も雪です、という写真や、改札を抜けるとそこは雪国であった、というような呟きが我がタイムラインにも流れてきた。期せずして、時正、花に雪ってカードが揃ったようで。そんな句が、どっと詠まれるのか、と思ったが。そのような事はなかった。公表されている俳句人口からいえば、一万句くらいは一気に詠まれて、トレンドを奪取してくれても私的には良かったのだけど。
 
「あはゆき」という言葉もあるらしい、と検索して知った。「淡雪」。春先、すぐ解けてしまうはかない雪。沫雪(あわゆき)は、沫のような雪って書いてあった。「アハ雪」なら、エウレカ!って脳を活性化するような雪だな、って思った。

「師の影をしっかり踏んで春の雪 鈴木みのり
 
という句が「増殖する歳時記」で紹介されてた。面白いな、と思った。><