猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

2010-01-01から1年間の記事一覧

始発前軌道屋さんと虫の声

始発前軌道屋さんと虫の声──鉄道の保線工事を目撃する機会があって、短い時間ではあったけど、ちょっとビックリしたのだった。終電と始発の間の時間に凄まじい勢いで軌道屋さんが仕事を終えて、朝が白む頃、線路のそばでは虫がないておりました、というイメ…

こんな俳句

しおからのドラゴンも舞う秋の暮れ 振上げた枯れ枝の先星ひとつ 秋空の飛行機雲すぐ消えた

窓の外月に吠えてる酔っぱらい

【俳句】窓の外月に吠えてる酔っぱらい──夜中。酔っぱらいの声が聞こえた。月に吠えておられるのだろう──という句である。

路地ゆけばビルの谷間の星月夜

【俳句】路地ゆけばビルの谷間の星月夜──ビルとビルに挟まれた狭い道で空を見上げたら、星がいっぱい見えた──という句である。

油虫青の信号渡ってた

【俳句】油虫青の信号渡ってた──夜。信号機がちょうど青になったとき。横断歩道を渡る油虫をみかけました。──という句である。【メモ】油虫(ゴキブリくん)は夏の季語らしい。

遠ざかる電車の音秋の闇

【俳句】遠ざかる電車の音秋の闇──明かりを消して横になったら、遠くに電車の音が聞こえた。遠くまで行くのだろうなあ、て思った──という句である。

虫時雨かき消してゆく救急車

【俳句】虫時雨かき消してゆく救急車──夜、あたり一面に虫の声が響いていた。そこにサイレンを鳴らした救急車が近づいてきて、びっくり。すこし不思議な感じがした──という句である。

白壁にぺたり貼付くヤモリかな

【俳句】白壁にぺたり貼付くヤモリかな──白い壁にまるで影のようにヤモリくんが貼付いておりしました──という句である。【メモ】調べたら「守宮」(ヤモリ) って夏の季語の季語らしい。なんとなく、そんな気もした。来年の夏にまたヤモリの句はつくろう。

草むらや空へと降るか虫時雨

【俳句】草むらや空へと降るか虫時雨──夜の草むら、いっぱいに虫がないていた。虫の声が雨なら、地上から空へと降る雨だな、て思った──という句である。【メモ】地面から空に降る雨ってなーんだ?という、なぞなぞ。林より空へと降るよ蝉時雨、っていうのも…

暗がりでおおとか呼ぶな太い猫

【俳句】暗がりでおおとか呼ぶな太い猫──夜道を歩いていたら突然、おお、と呼ばれた。猫の声だった。少しびびった──という句である。

秋麦酒ザーサイ食べてフフフのフ

【俳句】秋麦酒ザーサイ食べてフフフのフ──ザーサイをつまみに麦酒を飲んで、なんか幸せ。我ながら単純──という句である。

指をおり空を見上げる秋の暮れ

【俳句】指をおり空を見上げる秋の暮れ──空に幾つかの言葉を思い浮かべ、五七五の文字を指で数えた──という句である。【メモ】俳句は好きだ。まず短いのがいい。文字数に制限があるので否定や仮定など、複雑なことを避けるようになって。自然、素朴な感じに…

……と吐く、年寄りな私

「最近の若いものは」て言われるとムカつく、という話を読んだ。 へえ、と感じた。 「最近の若いものは」と云う側に回ったのだ。いつのまにか。 最近の若いものは辛抱たらん、ていうか年寄りへの寛容さに欠ける。 だって、そうだろう。「最近の若いものは」…

ベランダで面舵いっぱい秋の風

【俳句】ベランダで面舵いっぱい秋の風──ベランダにいたら良い風が吹いたので、面舵いっぱい!と言ってみた──という句である。

牛おれば全部喰うのに草の花

【俳句】牛おれば全部喰うのに草の花──雑草の茂る空き地があった。それを見て、牛がいたら奇麗に食べてくれるのにね、と云う人がいた。牛のことはよく知らないが。そうかもね、と思った──という句である。【メモ】「草の花」秋の季語。

高いビル灯火親しワンフロア

【俳句】高いビル灯火親しワンフロア──深夜。大きなビルを見上げたら。ひとつの階だけ、明かりがついていました──という句である。

よばい星すこしをかしと云う女 (=´▽`)ゞ

秋の季語を見ていたら「夜這い星」というのがあって、少しびっくり。流れ星のことらしい。清少納言も「よばい星、すこしをかし」と書いたらしいから由緒あることばなんだろう。「夜這い」という字をあてるのは、文学史的にいうなら?最近のことだよ、とも書…

重い足階段の下虫の声

【俳句】重い足階段の下虫の声──あーあ、なんだか、疲れたなあ──という句である。

このあいだこんなマンガ描いた 「稲妻は秋の季語」

(注)おへそを隠しているところ ><

雲の城下の町ではどしゃ降りだ

【俳句】雲の城下の町ではどしゃ降りだ─青空にもっこりした積乱雲が浮かんでいた。その城のような雲が街の上にきたとき、凄まじい雨が降り始めた。青空と雨の境目までくっきりでした。──という句である。

椿の実ひっそりたわわ庭の隅

【俳句】椿の実ひっそりたわわ庭の隅──庭のはじっこに椿の木があって、ぴかぴか光る葉っぱの影に沢山の実のつけていた。──という句である。

ドア開けて平らな道秋の空

【俳句】ドア開けて平らな道秋の空──扉を開くとフラットな道が見えた。そして空があった──という句である。

栗鼠はちょっと愚かでかつ可愛い

そうだ。栗鼠の話を書こうと思っていたのだった。栗鼠というと、なぜか秋のイメージがあって、なんでかっていうと。紅葉をバックにドングリとか齧ってる絵をすぐに思い浮かべるからだと思うけど。なぜか栗鼠は秋の季語には入ってないみたい。残念。 栗鼠はち…

物差しで背中を掻く秋の夜

【俳句】物差しで背中を掻く秋の夜──背中が痒くなったので物差しで背中を掻いた。ひとりぼっちの秋の夜のことでした。──という句である。

こんなマンガを描いた パピコ

ベランダで頬杖をつく夜長月

【俳句】ベランダで頬杖をつく夜長月──9月になっても暑い夜が続いている。それでもベランダに出ると風はひんやりとして快く、ぼんやり頬杖をつきました──という句である。

開けた窓より吹き込んだ秋の雨

【俳句】開けた窓より吹き込んだ秋の雨──まだ暑い9月、窓を開けていたら。急な雨が吹き込み、床がびしょびしょになった──という句である。

千切れ雲今宵星夜の深さかな

【俳句】千切れ雲今宵星夜の深さかな──空を見上げたら千切れ雲が飛んでいた。その向こうでは沢山の星が瞬いていて夜空は深い海のようだった──という句である。

ほうほうと芒も頷く独り言

【俳句】ほうほうと芒も頷く独り言──川原でため息のような独り言を吐いた。沢山のススキが頷くように揺れたので、まっ、いっか、とも思った。──という句である。

こんな話を考えた 「小人さん(黒)」

小人さん(黒) 友人Kの家には小人さんがいる、らしい。少なくともKはそう信じている。だが懐疑もあるようだ。 「なぜ小人さんは目撃されないんだろう。靴が磨かれていたり、書いていないはずの原稿が仕上がっていたり、洗濯物がたたんであったり、確かに…