猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

再来年あたりバレンタイン男子がくるかもしれない……という想像をした。

「バレンタインデー父を励ます日となりぬ 小林すみれ」

「バレンタイン 俳句」で検索してて見つけたのだが、上の句が面白かった。詠まれた時期も背景も何も知らないのだが。娘さんがお父さんに義理のチョコをあげました、って句だろう。たぶん。
そこはかとなく可笑しい感じがしたけど。娘さんではなく、奥さんからチョコを贈られるシチエーションもありえた気がした。バレンタインという習慣など知らない、あるいは距離を置きたいって方もおられるだろうから、何も分からないのだけれど。
My Funny Valentine 的なノリでいけば、お父さんが連れ合いの方に花を贈っても、べつに良かった。
バレンタインデー、チョコを贈り女性から愛を告白する日、という習慣は広告によって広まったというのは、きっとその通りなのだろう。この場合の広告は需要に応えるようなものではなくて。欲望に着火し、新規な物語を提示していくようなものであっただろう。
で。飛躍して。来年か。再来年あたり。男性からもプレゼントするのがトレンドですよ、ってなっても変ではない。個人的には切り花を贈るのが一番良い気がするが。
 
 
「バレンタインの消えない死体途中の花 鈴木六林男」

また「増殖する俳句歳時記」を読んでいたら。「バレンタイン(ウァレンティノス)司祭が処刑された270年2月14日の記念日と、この季節に木々が芽吹き小鳥が発情することとが結合した風習といわれる」って書いてあった。
個人的に面白いな、と思ったのは「木々の芽吹き」と小鳥の発情ってところだ。「バレンタインデー」は人事だろうけど、植物や動物や天文などと同列のフラットな視点で眺めるが吉かも。って、なんとなく思った。
 
 
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