猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

2014-01-01から1年間の記事一覧

こんな句よんだ

急ぎ雨高架の下のスマホかな >< 買い物に行き夕立にあった。高架線の下で自転車にのった学生さんが雨宿りをしていた。彼らはそろって携帯をとりだして、何やら液晶を覗いていた。防水なんだろうなぁ、と思った。。。という句である。 俄雨濡れて楽しいバス…

こんな句をよんだ

曇天に風吹いて嬉しい8月

百均に行ったらジャック・オー・ランタンが並んでいた

こんな話をかいた

この国では明かりは不吉なものだ。それで街の中央には柱が立っていて、夜がくると街を覆うように傘が開く。天に御座すやんごとなき方が明るすぎる夜景を見つけ、雷を落とさないように。 彼女とふたり。軽井沢にきて一泊して朝ごはんを食べて散歩して、少し疲…

こんな句をよんだ

朝ぼらけ俺にしみいる蝉時雨

こんな話かいた

畑の土が盛り上がってて…土竜だろう…と友達と話した。トンネルの中は普通に歩けるほどの幅と高さがあって…大きくね?…と話した。…これ出くわしたらヤバくね?…そのときはライトを目に当てよう…きっと怯んでくれるよ…土竜だし…とか言ってると突き当りで、お墓…

こんな漫画かいた

Bed hair

こんな句をよんだ

指先を染めて食べてた葡萄かな ビアガーデン夜景を渡る白い雲

こんな句をよんだ

嵐去る屋根に光芒セミの声 激しく窓を叩いていた嵐が遠ざかる。外に出ると、ビルにぶかりそうなほど低い雲が、どんどん流れていた。街の一部は明るさを取り戻し、蝉が鳴き始めた。って句である。

公園のハトの撮り方 (再録)

今週のお題「自由研究」……で考えた。何も思いつかなかった。以下は、2013-09-23に書いたものの再録。 追ってはだめだ やつら すぐ逃げる 待つのが吉 落ち葉を投げてもいい エサと間違えてくれるみたい で、パチリ

こんな話かいた

屈強パン屋は人気の店で、行列が出来る。行列は垂直に並ぶ。 後からきた者が、前にいた者を肩に担ぐのだ。縦に10人。 その高さに屈強パン屋の親父はいて、ホイと屈強パンを手渡す。 パンを受け取った客は、9人ぶんの高さからジャンプ! 次の客が前の9人…

こんな漫画かいた

こんな話しかいた

大切にしたい名前についていえば、少し秘密にしたくなる。その名があまり礼儀正しくない連中の口にのぼり、手垢にまみれるのを見るのは、いささか。流れにかかる橋を渡り。大切な本なら、胸に抱いていくがいい。 だけど、これには異論もある。他ならぬ、その…

こんな話かいた

ときどき、降る雨も本のようだ。見えない手が雨の頁を繰ると青空で、飛び立った鳥の声が聞こえた。通りには本のような扉が並び、待ち合わせていた彼は扉のような本を手にしているが。じつは、その本が私で開かれるのを待っていたり。 もし犬を飼えるならな、…

こんな漫画かいた

8月2日。パンツの日。

こんな話かいた

頭が重いと思って鏡を覗くと、頭の上に墓石が立っていた。お坊さんがお経を唱えにくる。線香を焚く者もいる。お供えの花が枯れる、蚊がわく、いいことなしだ。だが一番、腹がたったのは肝試しにくる連中だ。頭にきて墓石を投げ捨てたら、木の芽が出ていた。…

こんな話をかいた

帰り道、また相合傘で歩いた。雨が降るたび、お寺の裏の手の所で二人になってしまうのだ。バス通りをとぼとぼ歩いて、約八百メートル。神社の前で、ふっと消えてしまう。こだわりのない方なのかもしれない。 目を覚ますと、見知らぬ鹿が添い寝をしていた。私…

こんな話かいた

雲も、ため息をつく。生まれては、ため息。消え失せるときも、ため息。このため息は軽く、上に溜り、空は紺碧に染まった。吐息はごく淡く、青いのだ。 旅はあまりにも楽しいので、ゆっくりと行きたいものだ。せっかちなのは足、心臓が後につづく。引かれた髪…

こんな話をかいた

急に暗くなった通りに、激しい雨が降り始めた。上空に雲の城がきているのだ。稲妻は街ぜんぶを照らすフラッシュ。雨がやむと、すべてが嘘のよう。傾き始めた日の光に道も車もビルもぴかぴかして、すごく眩しい。 眩しさの中で犬が溶けていた。車も溶けて、ス…

こんな句をよんだ

力なく枕にぐったり蝉の声 暑いので板の間で横になった。風が吹くとまだ良いのだが。蝉の声ばかりが元気に響き。昼寝もできない。って句である。_ノ乙(、ン、)_ 指さした一番星に蚊食鳥 夕方、見上げた先の星をかすめ蚊食鳥が飛んでいた……って句であるが。星と…

こんな話をかいた

星も生まれて、老いて、死ぬ。食べられることもある。星喰鳥はその一生に千個ほどの星を食べる。 船乗りの話だった。蟹座星域での蟹漁は危険なもので、漁の期間は3日と限られている。でも漁場は遠く、片道3ヶ月ほどかかる。実入りはいいのだが。蟹漁の漁師…

こんな話かいた

双子の姉は、ときどき寝ぼける。 その夜も寝ぼけ、階段をのぼり窓に向かって怒鳴りだした。 「コロス、コロス、コロス」と。 翌朝には綺麗に忘れていたが、私は考えてしまうのだ。 あの言葉は窓の外に向けられていたのか。 それとも窓硝子に映る自分に言って…

こんな話を書いた

1。窓だけの家に住んでいる。建築家だった父が設計した。想像を絶する家だ。すごく暮らしにくい。 2。窓の外には一本の木が茂っている。窓枠を額縁として眺めれば、四季折々の絵画にも見える。花が咲く。葉が色づく。実がなる。ときに、ぶら下がった人がい…

こんな話かいた

闇に乗じ蔦を手がかりに石塀をのぼり、女の寝室に滑りこんだ。口を塞ぐと目が見開き、同時に月が出た。冷たい目だった。前髪に手をやり、その顔をとくと見た。二つの眼。夜空にもふたつの月が輝き、射抜かれて、何の不思議もないのだった。 森でゾンビ達に囲…

こんな話かいた

道に迷い歩道橋の下で道を尋ねた。老婆は地図を描こうといい、私の手のとった。黒いマジックで運命線をなぞり、これが道、生命線をなぞり、これが川、という具合に説明してくれた。目的地は結婚線の端あたり。ここの地形と私の手相はほぼ相似であるらしかっ…

こんな句をよんだ

ペンとメモ鍵にビー玉金魚鉢 金魚鉢はあるのだが、金魚は泳いでいない。かわりに、ペンやメモ用紙や鍵やビー玉が入っている、って句である。

こんな話かいた

理不尽な編集者は理不尽な駄目だしをする。……「はい、書き直し!」……理由は示されない。作家は走らされる。だが無駄な走りなんかない。作家は、鮫や自転車や氷上のランナーと同じ。止まれば死ぬ。走り続けることだけが生き残る道だ。走れ、走れ。 作家の顔に…

こんな話かいた 

波打つ草原を海に向かって走った。雲の上をいく船は帆をいっぱいに張っている。ぼくの心臓も風力で動いてる。 珈琲屋からの帰り道、小さな王様を拾った。ポケットに入れて持ち帰り金魚鉢に入れて眺めた。王様は不機嫌そう。王様の目に私は映ってないようだっ…

こんな話かいた

夜の階段を降りる途中、白い影を見た。誰が活けたか知らない百合の白さが、風を呼び、カーテンを揺らし、月に照らされた中庭の亡霊をふり向かせ、目をそらし駆けだした足音が幼い、私か。 丘の上、寂寂たる廃墟に賑やかな一団がやってくる。カメラを構え、求…

こんな話かいた

「原稿なら出来ている」という先生の言葉を信じて、扉を開いた。「ここ、こここにね」と指さされたのは先生の頭。先生の頭へと続く、階段があるとは知らなかった。「傑作だよ、傑作!」って声がする。なんだか暗い。「手にとり読めば分かる。きっと君にも」 …