猛烈な勢いでメモ ダッシュ

推敲してます。漫画とか。俳句とか。

2012-01-01から1年間の記事一覧

こんな話をかいた

影を働らせることを思いつき、黒い会社を設立した。影達は風に怯えながらもよく働き、会社はより黒々と大きくなった。でも、なぜ影は風を恐れるのか。綿ゴミのように飛ばされると思っているのか。団扇にかわって巨大扇風機を用意してるが、効果のほどは私に…

こんな話をかいた

男が神隠しにあった。桜の霊の仕業らしい。奥さんとしては男を救い出したい意向だ。乱暴だが桜を切れば男は現に目覚めるだろう。だが私は気が進まない。だって夢から醒めた男は、きっと桜の敵を恨むだろうから。第一、馬に蹴られて死にたくはない。それで奥…

こんな句をよんだ

晴れた日にとると甘いよ枇杷の実は 大粒の苺を手にしたお客かな

こんな話をかいた

丸く広がる街だった。街は複雑化し巨大な迷路と化した。住人は街の中の町で暮らした。文物は隣町から隣町へと伝わるのだった。街の真ん中に塔が建てられた。塔は竹の子のように高く高く伸び。その影は真っ直ぐに街を横切った。この一本道を駆け抜けるのが勇…

こんな話をかいた

今日のクロはあれている。私を睨みつけると、カー、ペッ、と毛玉を吐いた。そしてそっぽをむく、無頼派だ。恋に失敗したのだな。晩春の猫よ。 8月。小鳥が死んで鳥籠が残った。とても暑かったからね、母はつぶやいた。今夜、小鳥はもういないというのに、私…

パラパラマンガ・paraman・てすと

http://www.paraman.net/play/preview/111625

こんな話をかいた

風の街は低く広がっている。住人も同じ。乾いた大地にしがみついている。時に訪れる旅人に向けられる目は冷たい。だが住人も根っから土地っ子って訳ではない。百年周期の大風で住人の半分は吹き飛ばされる。空いた場所は誰のものでもなく、吹き溜まるように…

こんな句をよんだ

人の波 消えてのんびり花は葉に

こんなオンライン・ブックをつくった  「てのひらのドラゴン」

net

・「てのひらのドラゴン」──http://p.booklog.jp/book/49106 とても短い話をまた集めてみた。今回も表紙と挿絵は、aruerula(あるえ)さまの手による。ありがとう。 m(_ _)m

こんな話をかいた 【7人の予言者】

円卓に座った7人の予言者。それぞれは右隣の者を占った。……「お前は死ぬ」……「お前は死ぬ」……「お前は死ぬ」……「お前は死ぬ」……「お前は死ぬ」……「お前は死ぬ」……「お前は死ぬ」……そのとき流れ星が降り、地上に落ちた。円卓の真上に。 上の話はネッギーさん…

こんな話をかいた

屋上に出ようとしたら守衛に止められた。「何の目的ですか?」というのだ。「外を空気を吸いたいのです、気分がすぐれてなくて」と私。守衛は応えた。「お大事に。しかし屋上での飲食は禁止です。その手に持った缶コーヒーを開ける事はしないで下さい。あと…

こんな夢をみた

学校に行くと生徒さんたちが、奇妙なお喋りしている。ぼくは微妙。なにかしら教室で浮いている。そもそも自分も学生なんだろうか?学校に通うには年齢がね、と思うが先生でもない。しかも漢字のテストでは中学生にも負ける、みたいな自信があり。突然、これ…

アクエリオンを見ていたら…

■アクエリオンを見ていたら。未来都市っぽいところで男が光のソファに座り「本」を読んでいた。彼の膝の上に置かれていたのは紙に印刷され製本されたような形の「本」だった。その都市には、さっと現れてたり消えたり思いのままのモニターもあって。ふだん彼…

こんな話をかいた

彼のことはうまく説明できない。ぼくの言葉を逃れる。かろうじて「……になった男の話」として曖昧な方角は示されはするが。指さすことは出来ない。その存在はとても危うく、ぼくらの視線によって滅ぶ。 ブックハンターは本のゲートをくぐり中で猟をする。本の…

こんな話をかいた

庭の桜の下で弁当を食べて眠くなった。横になり、ふと見ると。小指ほどの小人さん達が……えっほ、えっほ……と穴を掘っている。「ご精が出ますね」と挨拶すると。「ああ、お前を落とす予定の落とし穴だからな」とのこと。いいけどさ。いくらなんでも小さすぎじ…

こんな話をかいた

炬燵の中から外を見た。油断はならない。冷たさは敵だ。死んでしまう。桜が咲いたら。虫のように這い出そう。 また木蓮が季節きた。この庭に咲き誇る、花々は小鳥の群れのようだ。縁側の日溜りには祖母が座ってる。そこに小娘めいた祖母が見えるなら。木蓮の…

こんな話をかいた

いきなり彼女は服を脱ぎ始めた。裸の女は僕を睨みつけると、皮も脱ぎ始めた。肉も脱ぎ捨て。白い骨になった。「さようなら」って声がして、すべては塵に。そして一陣の風が吹き。綺麗さっぱりだ。びっくり! メロスは激怒した。腸が煮えくり返り、激情のマグ…

「春がきた」を別のことばで表現する

地より虫は這いだし 猫は謎の歌をうたい 蛇は穴より出て 人は朝日を拝むことができないっ ※はてなハイクのキーワード「「春がきた」を別のことばで表現する 」にかいたもの http://h.hatena.ne.jp/kanarihikokuma/11539583337785766682

「イヌノフグリ」っておもしろい

「イヌノフグリ」っておもしろい。植物学者、牧野富太郎の命名らしいのだが。素晴らしいネーミングセンスの持ち主だと思う。牧野先生にはこんな名言もあるらしい。……「花は、率直にいえば生殖器である」……先生、率直すぎ! ※これも先日、はてなハイクにかい…

こんな話をかいた

「もうお母さんなんか知らない」と、わたしは言った。曇り空の公園。シーソーの前で母は首を傾げた。……「そう。じゃ私も貴方を知らない」……そう口にするなり女は背を向け、スタスタと歩き始めた。 「四本の手のための詩」という本を手に入れた。別名「恋人達…

こんな話をかいた

クローゼットを開けると、小人さん達のパレード中だった。何のお祭りなのだろう。とてもカラフルで愉快だ。だがワラワラとねり歩く小人らを見ていると。踏みつけたい衝動が、むくむくと沸き起こってもきた。突然、彼ら全員が私を見上げた。怖くなり、バタン…

どうも、旅のロボットです

桃の節句に、ふと考えたこと

■3月がきて3日たったら、3月3日。それは暦を見るまでなく、分かってることなんだし。我家ではお祝いしたことないけど。人形を飾るような家ならば、3月がくるまえに飾り付けされるものなのだろう。きっと、こうしたイベントは前倒しぎみに行われて。実際…

サザエさん・クトゥルフ神話バージョンとかあったら怖い……と思った

(これも、はてなハイクでかいたマンガ。なんか気に入ったので、いつか描きなおしたい)

荒地

こんな話をかいた

春。まだ寒い頃、帰宅すると炬燵の上にメモがのっていた。文鎮のように置かれていた蜜柑を手にとり読んでみた。……「かかったな。その蜜柑は爆弾だ。ははは!」……突然、炬燵の中からKが顔をだして、やはり笑った。「ハハハ」……orz

こんな句をよんだ

帰宅して文鎮かわりの蜜柑かな ……「蜜柑」は冬の季語でした。><

よく眠れる本

眠りに適した本というのは、どこか教室にも似てると思うのだった。前にも考えたことなのだが。たんに難しいだけの本では、たぶんダメで。自分自身が興味を持ち、なんとか読破したいなぁ、とは思っているのだけれど。やっぱ、無理。と快く諦めさせてくれるよ…

こんな話を書いた

生意気な人工知能Xの倒し方。…まず3才児の描いた絵を用意する。画像を数値化し、Xに食べさせる訳だがそれとなく、これは暗号化された重要機密。タイムマシンの設計図の可能性がある、と匂わせておく。Xはそのように解いてしまう。タイムパラドックスの発…

一冊の本

一冊の本を抱く少年がいる。本を抱くということが、なにか気取ってるようにも見えたのか。彼は学友たちに、からかわれる。少年はそんな連中から顔をそむけ、ひとりになれる場所を探し。また一冊の本に目をおとす。少年は思う。……お前たちはお前たちの喧騒を…